この記事は2025年2月20日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Sompoch/stock.adobe.com)

2025年2月20日(木)の11時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円は本日20日(木)朝方、今月7日(金)安値の150.92円レベルを下抜けた。

今週に入り5日移動平均線が急降下しており、短期的に下値試しの機運が高まっているようだ。それだけに、心理的な節目である150.00円を意識した下値模索の動きが強まる可能性もある。

もっとも、足元のドル安・円高はテクニカル主導と見られ、金利差等のファンダメンタルズに沿った動きとは言えないだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ドル売り・円買いのポジションには日米短期金利差による「ネガティブ・キャリー」が発生することから、多くの投資家が長期保有は避けたいと考えている公算が大きい。実際、今月7日に150.92円付近の安値を付けた直後から急速に切り返し、その後の3日間で4円近く反発した。

足元の通貨先物市場で円が買い越しの状態にあることから、今回も米ドル/円相場に底入れの兆しが出ればショートカバー主導で同様の反発が見込めそうだ。下落局面での押し目拾いはタイミングが難しいのは確かだが、仮にセリング・クライマックス的に150円を割り込むようならその好機になり得ると見ている。

▽米ドル/円 日足チャート

250220kandaS
(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。