この記事は2025年5月19日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Lazy_Bear/stock.adobe.com)

2025年5月19日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落はすべての通貨が下落に終わり、年初から進んだドル安の調整が続いている。円は下落の中位(-0.19%)に位置する。

先週の週明けは、米中の関税合意が伝えられ、センチメントの一段の改善から、リスク資産である株価指数、為替市場ではドルが急速に買い戻された。週の半ばに発表さえた米国の物価関連の指標や小売売上高は、減速を示す結果に終わり、その後はドルの調整売りが続いた。

米ドル/円は2週間続けて週足は十字線に近く、目先の気迷いを反映する。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週の米国時間の引け前後に、大手格付け会社ムーディーズ・レーティングズが米国の格下げを発表している。この影響から今朝のオセアニア市場ではドルは主要通貨に対しギャップダウン(下窓)で寄付いた。

5/19(月)東京時間の朝6時50分現在、米ドル/円は145円40銭台で推移している。週明けはこの格下げの影響を見極めたいが、ムーディーズは格下げ後に見通しを「安定的」と発表しており、影響は限定的と考えている。

総じて、ドルのスパイラル的な下げになるとは想定せず、米ドル/円の押し目は買いでのぞむ予定だ。

今週は米ドル/円で143.50~147.00円、ユーロ/米ドルで1.1050~1.1300ドル、ユーロ/円で160.50~165.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

250519takeuchi01S
(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

250519takeuchi02S
(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

250519takeuchi03S
(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。