最大の貿易相手国中国の減速

しかしながら、中国では、現在、コスト面での優位性が薄れ、東南アジアを中心にそのポジションを奪われ、円安の影響から、日系企業が生産拠点を日本に戻すことを計画するなど、中国に生産拠点を設けた企業の撤退の影響もあり、GDPの成長率が鈍化しているのだ。そのため、中国人民銀行(中央銀行)による利下げや市中銀行に求める預金準備率引き下げなどの金融政策だけでなく、製造業と輸出に依存する経済モデルから、サービス業を中心とした内需が成長をけん引する経済モデルへの転換を進めている。


崩壊へのカウントダウン

そして、中国が最大の輸出相手国である韓国はより苦しい。中国の景気減速による輸出減はもちろんだが、それだけでなく、中国が経済モデルを転換することで、韓国企業が、中国に原材料などを輸出するというビジネスモデルから脱却できない場合は、業績悪化につながり、韓国経済の減速へとつながるのだ。

よって、韓国経済が復活するためには、ウォン高阻止といった表面的な対策を講じるのではなく、日米を上回る技術とブランド力の構築と外需偏重の経済から脱却し、内需の発展に力を注ぐ必要がある。もしもこの転換を進めることができなければ、韓国経済は崩壊へ向けてカウントダウンを始めることになるだろう。

(ZUU online)

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