投資は長期運用が鉄則

30代~40代の働き世代は、お金を積極的に増やしていきたい時期でもある。特にシングルの場合、将来にかかるお金は自分自身で準備しておくことが大切だ。

30代〜40代の投資は、運用期間を10年以上に想定した長期運用が鉄則だ。株式投資に関しては、デイトレーダーのように専門職として生業をしている人以外、取引時間中に 売買をする事はほぼ困難である。始めやすいのは、プロに運用を任られるとともに少額から分散投資もでき、積立も活用できる投資信託だろう。

株式や投資信託など証券等の運用は過去の運用では、10年以上のタームで見ればほぼ確実に高いリターンを実現している。そういったことから投資は長期で、向こう5年間は確実に使わないであろう余裕資金を常に運用へまわすというスタイルで、一貫性を持って臨むことをおススメする。

基本的に個別株、投資信託、RIET、外債をどのバランスでどう選ぶかは自由だが、運用一任という名の下に高額な手数料がかかるラップファンドや、死亡保障が不要であるにもかかわらず変額保険で積立をしたりするのは、注意が必要だ。

また、現物の不動産投資も安定的にリターンが期待できる投資のひとつだろう。東京五輪までの5年とその後の地価の変動には注意が必要だが、法整備がこれから必要となるものの、必要性に迫られてシェアを拡大しつつある民泊事業などは可能性を秘めた投資対象であることに違いはない。

あらゆる情報が入り組む時代に、いかに自分にあったマネープランを組むかは、ある意味考え出せば考えるほど、分からなくなるジレンマに陥るかもしれない。私が顧客に提案をする際、必ず伝えることは「できることを、できる限り、やりましょう」ということだ。無理は禁物だが、手をつけずに傍観するのはもっとリスキー。ひとりひとりが、できることをできる限り考えて行動したものであれば、納得のいく人生を送ることができるだろう。

佐々木 愛子 ファイナンシャルプランナー(AFP)、証券外務員Ⅱ種、相続診断士
国内外の保険会社で8年以上営業を経験。リーマンショック後の超低金利時代、リテール営業を中心に500世帯以上と契約を結ぶ。FPとして独立し、販売から相談業務へ移行。10代のうちから金融、経済について学ぶ大切さを訴え活動中。 FP Café 登録FP。

【関連記事】

・「年金ランキング」日本は中国より下の23位 低ランク常連の日中韓と上位・欧州勢の違い

・「世界MBAランキング」国内1位 東大や京大、慶應ではなく新潟のあの大学

・日本人大富豪ランキング トップ20の顔ぶれはこれだ!

・日経新聞/日経MJから、四季報まで全てネットで閲覧可?その意外な方法とは

・世界が認めた日本車!「最も価値の高い自動車ブランド ベスト10」頂点に輝いたのはあの日本ブランド?