ABCラジオ【笑ってトクするマネークリニック】 特集「保険」 専門家たちの金言 広告特集「ライツ・オファリング」 特集「仮想通貨/ビットコイン」 特集AI 人口知能がもたらす禍福 特集「本を読む。」 DC特集
トクする
Written by ZUU online編集部 62記事

老後を楽しく過ごすための「お金の計画」立ててますか?

pixta_13752595_M(写真=PIXTA)

  少子高齢化が進む日本。「老後破産」という言葉をメディアなどで見かけるようになり、定年退職前の人はもちろんのこと、すでに「老後」を迎えている人のなかにも「老後破産」の不安が広がりつつある。定年後に貯蓄が底をつき生活が困窮する「老後破産」。内閣府の「高齢期に向けた『備え』に関する意識調査」(平成25年)では60歳~64歳において「貯蓄が少し足りないと思う」は18.9%、「かなり足りないと思う」と答えた世帯は35.5%と老後の備えに不安を感じながら生活している世帯は50%以上と考えられる。

男女ともに平均寿命が80歳を超えた昨今、かつては老後の最大の収入源と考えられてきた公的年金にも不透明感が否めないだけに、来たるべき定年退職後に備えた「お金の計画」は不可欠といえる。ここでは老後破産を回避するための経済的な備えや心構えを考えてみよう。

少子高齢化で浮かび上がる「長生きリスク」

定年退職後のマネープランを考えるうえで見逃せないのが「長生きリスク」だ。もちろん、誰もが健康で長生きすることを望んではいるが、そのためには「長生き」を前提とした「お金の計画(マネープラン)」を立てることが大切である。では、「長生き」とは具体的にどれくらいの時間を指すのだろうか?

厚生労働省が発表した平成26年における男性の平均寿命は80.50歳、女性は86.83歳となった。平均寿命とは、0歳児が平均して何歳まで生きるかを示した数値であるが、老後の備えの準備を考える際には「平均余命」について考えることが重要である。

「平均余命」とはある年齢の人が平均してその後何年生きられるのかを示した数値である。平均余命がわかる簡易生命表で確認すると、50歳男性の平均余命は、その後32.183年生きられることになり約83歳まで長生きすると示されている。平均余命は全年齢でみても前年を上回っており、今後も拡大することが予測されている。

つまり、50歳の男性が定年退職後のお金の計画を立てる際には、年々拡大する平均余命を考慮して、少なくとも90歳までは長生きすることを前提に考えておきたい。

最低でも3,732万円は必要

総務省の「2人以上の高齢無職世帯家計調査(平成25年)」の1ヶ月の収支をみると、手取り収入18万7,098円、支出24万6,085円となっており、支出が手取り収入を上回り毎月約6万円も赤字になっていることがわかる。更に固定資産税、レジャー費などの特別支出を月5万円(年間60万円)と想定して上乗せすると毎月11万円の赤字となる。

上記を前提にして、65歳から90歳までの赤字を想定すると「11万円×12ヶ月×26年=3432万円」となる計算だ。これに加えて、医療、介護費用300万円を準備すると65歳時点で3,732万円は最低でも必要となってくる。

90歳まで生きる前提で「お金の計画」を立てる

それでは、具体的に定年退職後の「お金の計画」をどう立てれば良いのか、ある世帯を例に考えてみたい。

①夫50歳(サラリーマン/年収650万円/定年退職60歳/退職金1500万円)

②妻50歳(パート月収8万円)

③長男22歳(大学4年生)

④貯蓄1,100万円

⑤住宅ローン65歳完済予定(60歳時点の住宅ローン残高600万円)

退職金1,500万円と貯蓄1,100万円の合計2,600万円から60歳で住宅ローンを完済すると60歳時点で2,000万円が残る。

つまり、65歳までに3,732万円を蓄えるには、60歳時点で手元に残る2,000万円を差し引いた1,732万円を50歳から65歳までの15年間で準備する必要がある。この前提に従うと、「1,732万円÷15年間÷12ヶ月=9万6,222円」となり毎月約9万円を貯蓄する計算だ。貯蓄の一部は資産運用も考えていきたい。たとえば毎月3万円を年利3.50%で15年間運用すると運用益は178万9,571円にもなる。年利の差で15年後の増え方は大きく変わってくる。

上記の通り、定年退職後の「お金の計画」を考えるにあたってはまず、家計の見直しから始める必要がある。世帯によって家計の事情は異なるが、基本的には目標の年数までに貯蓄するには毎月の収支でいくら可能なのか、家計をどう見直せば可能になるのかを考えなければならない。

何よりも大切なのは、1人で悩まないこと

とはいえ、現実には教育費や住宅ローン、親の介護などの負担が重く、貯蓄が難しい世帯も少なくないであろう。また、定年退職後の主な収入源としては公的年金もあるが、不足分については貯蓄や退職金からの補填を考えている人も多いと思う。限りある貯蓄・退職金が日々取り崩されるなかで一抹の不安は否めないし、公的年金についても今後制度そのものが見直される可能性も否定できない。

家計の状況によっては、定年退職後の働き方を今のうちから考えておくことも大切である。定年から年金開始までの無収入の期間は避け、働き続けることが当たり前の時代になるのはそう遠い未来のことではないだろう。

何よりも大切なのは、1人で悩まないこと。家族と時間をかけて相談したうえで「お金の計画」を模索したい。また、貯蓄の方法や資産運用、生活費の見直しなど何を意識すれば良いのかは人それぞれの家計の事情にもよるので、自分自身にとっての最適な「お金の計画」のアドバイスをしてくれるファイナンシャルプランナーに相談するのも有効である。

老後を楽しく過ごすためにも、なるべく早い時期に「お金の計画」を入念に立てて、将来の不安を取り除きたいところだ。

老後を楽しく過ごすための「お金の計画」立ててますか?
ZUU online の最新記事を
毎日お届けします
PREV 金利が最大20倍!超おトクな退職金向け預金を知ってますか?
NEXT 定年後もこれで安心!不動産で年間600万円稼ぐ方法。