JR東海、米高速鉄道計画で新たな動き

それでは今回はEPS上位10銘柄からJR東海、ファーストリテイリング、コスモス薬品を取りあげたい。

JR東海は名古屋に本社を置き、収益柱として東海道新幹線を擁する旧国鉄の民営分割会社。兄弟会社のJR東日本やJR西日本と比べると、PER(予想株価収益率)は唯一10倍を切り、見方によっては割安ということもできなくはない。

直近では、米国テキサス州の高速鉄道計画での新幹線技術の導入で新たな動きがあった。JR東海は10月12日、テキサス州に設立した子会社ハイスピードレイルウェイ・テクノロジー・コンサルティング社が、現地のテキサス・セントラル・パートナーズ社と技術支援計画を結んだと発表した。

株式市場では、米大統領選で優勢とされる民主党候補ヒラリー・クリントン氏がインフラ投資に積極姿勢をみせていることがJR東海の支援材料になっているとの観測もある。

ファーストリテイリング、値上げ戦略失敗で純利益が半減

ファーストリテイリングは「ユニクロ」「ジーユー」などを展開する小売業大手である。

13日に発表した2016年8月期決算では、連結純利益が480億円となり、前年から半減した。日本国内のユニクロで商品を値上げした経営戦略が顧客離れを招き、業績が伸び悩んだ。

記者会見した柳井正会長兼社長は、これまで2020年に5兆円としていた売上高目標を3兆円に下方修正すると発表。好調な海外事業を一段と強化する姿勢を示した。

コスモス薬品、季節商品好調で好業績

コスモス薬品は福岡市に本社を置き、九州を地盤とするドラッグストア。価格を安く抑える経営戦略のもと好業績を続ける新興企業だ。

同社は前期(2016年5月期)まで純利益が8期連続で最高を更新した。今月12日に発表した2016年第1四半期(6~8月期)決算でも、連結純利益が前期比36.9%増と好調だった。日焼け止めなどの季節商品の売れ行きが良かった。

好業績の継続が確認されたため、国内証券大手や外資系証券のアナリストが相次いで目標株価を引き上げた。(ZUU online 編集部)

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