残業,サラリーマン
(写真=PIXTA)

多くの人は、「サラリーマンとは時間を売る職業だ」と聞くと、違和感を覚えるかもしれない。中には「自分は時間給なんかで働いてはいない。正社員だし、今まで培って来た技術を売っている」と異議を唱えるかもしれない。

筆者がここで言っているのは、給与体系のことではない。技術を売っているにしても、自分が主体であることに変わりはない。サラリーマンとは「自分が資本」の職業であり、そのためには、必ず自分の時間を使う仕事だとお伝えしたいのである。

すべての「残業が悪」とは限らない

サラリーマンが給料を増やすためには、基本的に働く時間を長くするか、単価を上げるかしか方法がない。サラリーマンにとって、「残業」が古くて新しい問題なのは、「時間」がお金を生み出すための源泉となっているからである。

だから、企業が従業員に対して、サービス残業を強要することなど、あってはならないだろう。早い話が「タダ働き」をさせることだからである。その一方で、残業代目的に「ダラダラ残業」をしている従業員がいるのだとしたら、それもいただけない。一般に、自分の利益を優先した行為というのは、長くは続かないものである。企業も従業員も、お互いに慎むようにしたい。

もともと、会社が営利目的で運営されている以上、「残業」とはある程度、避けては通れないものである。業務上、顧客の利便性のためにすべき残業というのは、発生する。他にも、たとえば会社として止めることのできない仕事などがあって、交代して当たらなければならない業務などもある。実際は、「業務時間外は仕事をしてはいけない」と簡単に割り切れるものではない。

さらに、給料を増やす以外の目的で、残業したい従業員もいる。たとえば「もっと仕事を覚えたい」とか「もっと成長したい」といった理由などからである。会社が自分を成長させる舞台と考えている人にとって、それは機会でしかない。