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Written by 俣野 成敏(またの なるとし) 43記事

こんなはずじゃ……を避ける

これからの勝ち組思考「会社は◯◯を学ぶための実験場」

ビジネスエリート,勝ち組
(写真=Thinkstock/Getty Images)

かつて日本で「勝ち組」と呼ばれるためには、「いい大学を出て」「いい会社に勤め」「高い地位に就き」「高額な給料をもらう」ことだとされていた。ただ、実際に世間を見渡してみた場合、「勝ち組」といわれている人が本当に充実した仕事人生を送れているのかといえば、必ずしもそうとは限らない。それは一体、なぜなのだろうか。

すべての「勝ち組」が幸せとは限らない

筆者は現在、マネースクールを運営している立場上、香港やシンガポールといった金融都市に度々足を運んでいる。前回、香港へいった際に、筆者の金融ブレインである香港研究チームの代表から、以下のような話を聞いた。

もともと香港研究チームの代表は、独立前に日本の大手金融機関に20年ほど勤務していた人だが、この彼がサラリーマンだった時の同期が、偶然にも現在、元勤務先の香港支社支社長として、当地に駐在しているのだという。

大手日系金融機関の香港現地法人の支社長といえば、世間一般の考え方からすれば、かなりの勝ち組である。代表の同期は、もしかしたら今後、日本に戻って役員コースもあり得る立場にいるということだ。まさに人も羨む出世コースをたどっているといえそうだが、代表は同期の話をした後で「彼には、選択肢がありそうでない」と同情していた。

なぜ「勝ち組」は選択肢が少ないのか?

勝ち組であるはずの同期に対して、代表がつぶやいた「選択肢がない」とは、一体どういう意味だろうか。

もともと、会社の組織とはピラミッド型の構造をしている。要は「裾野が広い=一般社員が多い」ということであり、そこから上にいくに従って、だんだんとポジションの数が減っていく。ということは、当然その会社にいる限り、上にいくにつれて選択肢が少なくなることを意味しており、いわば「イス取りゲーム」の状態となる。

ピラミッドの頂点に近づけば近づくほど、イスはどんどん減っていき、かつハシゴが外されていく。特に定年が延びている現在は、上にいる者もなかなかその地位を開け渡そうとせず、常にポジションが埋まっている状態である。

そのようなところで勝ち組になるためには、ミスが命取りとなる。結果を出すというより足元をすくわれないように注意しながらポストが空くのをひたすら待つ。今イスに座っている人からご指名を受けることに目が向く。

確かに、組織で働く以上、上司に嫌われるよりは好かれた方がいいには違いない。しかし、どうせ力を使うのであれば、身内に対してではなく、ビジネスそのものに向けて尽力したいところである。よって独立した場合は、この「自分のビジネスに特化できる」というのが強みとなる。

「独立」という選択肢を考える

筆者は、決して「サラリーマンがよくない」というつもりはなく、大企業を否定するものでもない。規模が大きくなければできないことはあるし、大勢の人を雇用し、世の中に価値を提供し続けるという社会的使命もある。

独立をした場合の大きな利点とは、「時流に合わせて自在に変わることができる」ということである。会社に所属していると、なかなか個人の意見は通りにくいものだが、独立していれば、変化も修正も思いのままだ。特に社会の変化が激しい今の時代にあっては、これが独立した者にとっての一番の優位性なのではないだろうか。

サラリーマンのままでも、その道のプロフェッショナルになることによって、自由を手にすることはできる。たとえば筆者の友人の中には、独立しようと思えばできるが、あえてサラリーマンのままでいる者が何人かいる。

だから独立するかどうかは、あなたが今いる場所で、「本当に自分の目指す目的に到達できるのかどうか?」という問いに対する答え次第なのである。

会社とはビジネスを学ぶための「実験場」

もともと会社とは「価値の総合体」であり、サラリーマンはそこに所属することによって、会社の看板であったり、ブランド、設備、人材、人脈など、様々なものを活用することができる。

もし、あなたがサラリーマンであるならば、単に会社から与えられた役割をこなすだけではもったいない。今いる会社の立ち位置から、どのようなことができるのかを、まずは考えてみよう。

今の時代は何が起こるかわからない。サラリーマンのままでいるにしても、いつ会社が合併するなどの憂き目に遭うかもわからない。以後は「いつでも独立できる状態にしておき、その前提をもとに会社に貢献する」ことをオススメする。

そして、サラリーマンには、節税対策が限られている。そのため、(過去の私を含め)サラリーマン経験の長い方でも税金に無頓着な人が多い。同じ年収を得ていても、独立している人は合法的にサラリーマンより納税額が少ないことが多い。このような知識も早めに知っておきたい。

これからの時代は、旧来の「正社員」という概念が薄まっていき、「マイクロアントレプレナー」と呼ばれるような、個々人がいくつものビジネスと関わりを持っていく時代に向かうだろう。「どれが本業で?どれが副業か?」という考え方ではなく、「どれもが本業の複業スタイル」だ。

組織ピラミッドの頂点に上り詰めるのも大変なことだが、そこに至ったにも関わらず「こんなはずじゃなかった」となるのはもっと大変。そうならないための選択肢をなるべく早い段階で持っておきたいものである。

俣野成敏(またの なるとし)
1993年、シチズン時計株式会社入社。31歳でメーカー直販在庫処分店を社内起業。年商14億円企業に育てる。33歳でグループ約130社の現役最年少の役員に抜擢され、40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任。『プロフェッショナルサラリーマン』(プレジデント社)や『一流の人はなぜそこまで◯◯にこだわるのか?』(クロスメディア・パブリッシング)のシリーズが共に10万部超のベストセラーに。2012 年に独立。複数の事業経営や投資活動の傍ら、「お金・時間・場所」に自由なサラリーマンの育成にも力を注ぐ。

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