株式投資,始め方,投資,投機
(写真=PIXTA)

目次

  1. 株式投資はギャンブルか
  2. 株取引における「投資」と「投機」
  3. 「投資」とは
  4. 「投機」とは
  5. どちらを選ぶかはあなた次第だが……

株式投資はギャンブルか

あなたの周りで、株の話が出ると同時に「株はギャンブルだ」と決めつける人はいないだろうか。そういう人は、たいていの場合、株取引きをしたことはない。ではなぜ株はギャンブルだと決めつけるのかというと、身内や友人から「株にまつわる怖い話」を聞いたことがあるからだ。

実際、「株で大損をした」など怖い話は存在する。だからといって、株式投資自体はギャンブルではない。もし株がギャンブルだというのであれば上場している企業の事業活動はギャンブル資金によって成り立っているということになってしまう。

ところで、社会人になってしばらくすると貯蓄も増えてきて資産運用に興味関心を持つ方も多いだろう。しかし、いざ株式投資について学ぼうと思っても、ネット上や書店には、さまざまな投資情報があふれている。いったい何から学べばいいのか戸惑う人も多いのではないか。

実はこのときに多くの人は最初の間違いを犯してしまう。それは自分がどういう投資を行いたいのか明確な立場を決めずに投資の世界に入ってきてしまうことだ。

明確な立場がないので、書店などでも「○万円を1億円にした~」という本をなんとなく手に取ってしまう。しかし、その本に書いてある情報は、自分が目指している株式投資のための知識とは全く異なっていることもある。

そこで、まず世間一般に言われている「株式投資はギャンブルだ。」が間違っていることをご説明したうえで、株式投資の本当の姿と株式投資の裏の姿をお示ししよう。

株取引における「投資」と「投機」

そもそも株式とは、企業が企業活動を行うため広く資金を調達するための手段だ。もし株式の制度がなくなったら、銀行からの資金借り入れだけでは事業活動を維持できずに破産してしまう企業も数多くあるだろう。また 、新規採用や設備投資など事業を広げるための資金も調達できない。このように株式という制度自体、資本主義社会の中で重要な役割を演じている。

しかし、株取引の世界には、ギャンブル的な側面もあることもまた事実である。それが投機といわれるものだ。

「投資」とは