オリエンタルランド <4661> の株価が1万円の大台を突破し、過去最高値を更新してきた。TDR(東京ディズニーランド)を経営する同社は、ディズニーリゾートのパスポートを株主優待でもらえることもあり、個人投資家の人気の高い株でもある。最近の株価上昇で「ディズニーランド長者」がたくさん生まれていることだろう。

株価は1万円乗せで連日の「最高値更新」

オリエンタルランド,株価
(写真= ZUU online編集部)

オリエンタルランド株が初めて1万円(※分割株価調整後)を超えたのは11月30日だった。一部メディアで「TDRが3000億円超の設備投資でエリアを3割拡張する」と報じたことが引き金となった。TDLの前に拡がる巨大な駐車場をテーマパークとして拡大する計画で、『アナと雪の女王』のテーマアトラクションも視野に入れているという。

オリエンタルランド株は同日の取引時間中に一時1万円乗せとなり、その後も連日の過去最高値を更新している。同社は「一部報道において、東京ディズニーリゾートの拡張等に関する記事が掲載されましたが、当社として発表したものではありません」と開示したものの、それでも株価上昇に見られるようにマーケットの先行きに対する期待は根強いようだ。

ちなみに、TDRは2023年度に3000万人の入園数を定着させる中期経営計画を立案していたのであるが、その計画を2020年度に前倒しするなどよりアグレッシブな姿勢を示している。たとえば、2020年春のオープンを目指し、約320億円を投入した『美女と野獣エリア』をファンタジーランドに、同じく約170億円かけた『ライブエンターテイメントシアター』をトゥモローランドのそばの新エリアに、約60億円かけた『ベイマックス』のライドアトラクションをトゥモローランドに建設する計画を打ち出している。オリエンタルランドの株主にとっては「期待するな」と言うほうが無理な話であり、先の報道に対する反応もそうした期待の延長線上にあると言えるのかも知れない。

入園数と業績の上振れもサポート要因

オリエンタルランド株の人気を後押ししているのは再開発計画だけではない。入園数の上方修正、業績修正等のニュースもサポート要因となっている。

10月3日発表のTDRとTDS(東京ディズニーシー)を合わせた入園数は今年4〜9月で1477万5000人と前年同期比3.1%増で過去3番目に多い数字となった。今年の夏は、雨が多かっただけに、前年比でプラスに転じたことはマーケットにとっても良い意味でのサプライズとなった。

また、10月30日発表の2018年3月期上期(4〜9月)の売上は2326億円と予想(2270億円)を約3%上回り、営業利益も561億円と予想(483億円)を約16%上回った。営業利益については、従来の9%減益予想から5%増益に好転している。通期予想については売上、営業利益ともに据え置いたものの、今回の業績修正は投資家に好印象を与えたと言って良いだろう。

「ディズニーランド長者」は意外と多い?

ところで、オリエンタルランドは優待目的で長期保有する、いわゆる「優待銘柄」としても人気の高い会社である。同社の株主優待は100株の保有で3月末にパスポートを1枚もらえるほか、400株の保有で3月末・9月末に各1枚もらえる。

オリエンタルランド株はリーマンショック後の2008年に1437円の安値を付けているが、現在の株価は約7倍になっている。仮に株主優待で「パスポート2枚」目当てに400株保有していたら約350万円の含み利益が乗っている計算だ。

実際、筆者の友人には家族のために800株のオリエンタルランド株を保有、先週時点で約700万円の含み利益を得ている人もいる。恐らく、同じように優待目的で長期保有する中で含み利益の膨らんでいる「ディズニーランド長者」は意外と多いのではないだろうか。

目先の上げ下げを気にせず「優待目的」で長期保有しながら資産を育むのも株式投資の一つのスタイルとして効果的なのである。(ZUU online 編集部)