北の達人,株価
(画像=Thinkstock/GettyImages)

目次

  1. 2017年を代表するテンバガー銘柄
  2. 札幌アンビシャスから東証1部へ
  3. 売上は5年で3.8倍、年平均30%超の急成長
  4. 高収益の秘訣は流行を追わないこと
  5. 来期は「売上100億円」も視野に?

※2018年1月配信記事を再編集したものです。

2017年を代表するテンバガー銘柄

北の達人コーポレーション (以下、北の達人)<2930> をご存知だろうか。2017年の株式市場で「値上がり率トップ」の企業だ。

2017年12月29日の大納会で、北の達人は取引時間中に上場来高値となる1521円を付け、1455円で引けた。年間パフォーマンスはなんと「10.9倍」である。

同社はオリジナルの健康食品・化粧品を販売する会社で、高成長・高収益を絵に描いたようなビジネスモデルを展開している。そうした高成長・高収益を背景に、北の達人株は「10倍超え(テンバガー)」を達成したのだ。

ちなみに、2017年に年初来安値からその後の高値までの上昇率で、一時的にテンバガーとなった銘柄にはサイバーステップ <3810> 、ペッパーフードサービス <3053> 、リミックスポイント <3825> などがあったが、年間で完全にテンバガーを達成したのは北の達人だけだった。 北の達人がテンバガーを達成した背景について探ってみよう。

札幌アンビシャスから東証1部へ

北の達人は、札幌市に本社を置く企業だ。2000年に北海道特産品のネット通販サイトを開設し、02年に創業した。06年には自社開発の健康食品「カイテキオリゴ」サイトを開設、主力事業を健康・美容分野に集中しはじめたのもこの時期だ。そして、その健康・美容分野の成長を背景に、12年5月には札幌アンビシャス市場にIPOを果たす。

札幌アンビシャスとは、将来的に札幌本則市場の上場を目指す「北海道と何らかのつながりのある」中小企業を育成するマーケットである。

2013年3月、北の達人は札幌本則市場に昇進、14年11月には東証2部、15年11月には東証1部に指定替えと順調にステップアップしている。

なお、2012年5月に札幌アンビシャス市場のIPOで付けた初値は106円(※分割調整後)だった。もし、初値で買っていれば14倍になっている計算である。同社は13年2月に1株を4株に、続いて14年1月、15年6月、17年4月、17年11月にそれぞれ1株を2株に分割するなど「株主還元策」も積極的に推進してきた。上場時に100株保有していれば6400株まで持株が増えていることになる。こうした「株主還元策」も北の達人の投資人気を高める要因の一つと考えられる。

売上は5年で3.8倍、年平均30%超の急成長