テンバガー
(画像=PIXTA)

特集最後になるこの記事では、第2回で紹介した「年初来安値からの値上がり率ランキング」とは反対に「逆テンバガー」とも言える高値からの急落銘柄を紹介。

逆テンバガー銘柄

年初来高値からの下落率ランキングをみていこう。今年の年初来高値からの2018年10月23日時点での下落率ランキングだ。「逆テンバガー」とも言える銘柄群だ。

年初来高値からの下落率ランキング

銘柄<コード>/市場/1年間下落率

ビート・ホールディングス・リミテッド<9399>/マザーズ/▲88.03%
フジタコーポレーション<3370>/JQ/▲82.87%
TATERU<1435>/東証1部/▲80.5%
スルガ銀行<8358>/東証1部/▲80.26%
ビットワングループ<2338>/東証2部/▲79.25%
幸和製作所<7807>/JQ/▲78.4%
ニチダイ<6467>/JQ/▲78.34%
中村超硬<6166>/マザーズ/▲77.41%
サイバーステップ<3810>/東証2部/▲73.47%
杉村倉庫<9307>/東証2部/▲73.02%

テンバガー(急騰)後の悪材料には注意

テンバガーに近いパフォーマンスで大活躍した後に悪材料が出た銘柄が下げが止まらない。

ビート・ホールディングス・リミテッドは本籍をケイマン諸島に置き、通信やヘルスケア事業を展開している。ノアコインを手がけるノア・アーク・テクノロジーズ社の買収の検討あり、18年3月の安値149円から6月高値894円まで6倍になった。その後、買収から手を引いたことにより大きく下落した。

TATERUはアプリなどで簡単にアパート経営ができるサービスとして急成長してきたが、資料改ざん問題により一時高値を2549までつけていたが9月には327まで暴落した。

ビットワングループは仮想通貨関連事業を展開している。3月には香港で仮想通貨関連事業を展開する計画があることが買い材料になり、18年2月の安値617円から3月高値2280円まで3.7倍になった。しかし、仮想通貨の話題が乏しくなるのと同じように株価も下がっていった。

ニチダイは鋼材を常温成形ができる金型で国内トップだ。18年1月の安値639円から3月高値3980円まで6.2倍になった。その後、大きく下落して現在は862円をつけている。

杉村倉庫は倉庫業界の老舗で運送業も展開している。17年4月の安値281円から18年1月3680円まで13倍になっており「テンバガー」を達成している。カジノ関連銘柄として大量の買いが入ったが、その後急落している。

IPOバブルには注意