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(画像=Rawpixel.com/Shutterstock.com)

富裕層は子供にも投資する

これまでの連載でも見てきた通り、富裕層は日常のあらゆるシーンを投資と捉え、常に費用対効果を最大化している。そしてこの考え方は自分への投資に限った話ではなく、子供に対しても同様だ。

富裕層の子供への投資のなかでも特に目立つのが海外留学だが、なぜ富裕層は高いお金を掛けてまで子供を海外に留学させるのだろうか。その理由について探っていく。

増えている海外留学の実態

現在、海外留学をする学生の数は年々増えている。文部科学省が2017年12月27日に発表した「日本人の海外留学状況」によると、短期留学も含めると、2009年には59923人だった留学生が、2016年には約1.6倍の96641人までに増えているのだ。半年以上の留学生をとってみても、約9500人から16000人と、約1.7倍になっている。

また、文部科学省初等中等教育局国際教育課が出した「平成27年度高等学校等における国際交流等の状況について」によると、高校生だけを見てみても、2015年時点で3か月以上の留学をしている高校生の数は4197人と2013年度の3897人に比べて約8%増加している。

場所を見てみると、もともと人気であるアメリカやカナダに加え、タイや台湾などアジア地域への海外留学生の数も増えている。

なぜ海外留学生が増えているのかというと、国際化の流れ以外にも2つの理由が考えられる。1つは、親が留学経験者の家庭が増えているということだ。親は自分の良かったと思う経験を子どもにも与えたい、という気持ちを持つものだ。そのため、子どもにも留学という経験を与えたいと考え、実際に留学させる親も多いだろう。

もう1つは、アジア地域の学問の水準の向上である。英タイムズ・ハイヤー・エデュケーションが発表した「THE世界大学ランキング2019」では、かつて、アジアNo1の大学は東京大学だったが、昨年はシンガポール国立大学にその座を譲り、現在は中国の清華大学がアジアトップに君臨している。また、清華大学以外も中国の大学の躍進は目覚ましい。もちろん、欧米に比べてアジアは生活費も安く、留学しやすい場所である。こういった経済的な背景も留学生の増加を後押ししているだろう。

富裕層が「投資」として考える教育とは