「老後2,000万円問題」を受けて、多くの人が2019年に投資を始めています。今回は、20代で2019年に投資デビューした人の割合や、投資が続かない人の特徴を解説します。
また、20代の資産形成として何が最適かを考察するので、参考にしてみてください。
2019年に投資デビューした20代の割合は？
2019年は「老後2,000万円問題」が話題になりました。「公的年金だけでは老後の生活費が2,000万円不足する」という金融庁の試算に、衝撃を受けた人は多いのではないでしょうか。この報道を受け、多くの人が2019年に「投資デビュー」を果たしています。
スパークス・アセット・マネジメント株式会社は、2019年の投資動向を調べるため、20歳から79歳の投資経験者にアンケートを実施しました。アンケートによると、20代男性の20.0％、20代女性の41.2％が2019年に投資を始めています。
一方で、投資を始めたものの離脱してしまう人も存在します。この調査によると、投資経験者のうち、現在は投資をしていない人の割合は21.0％となっています。79.0％の人は投資を継続している中で、離脱してしまう原因はどこにあるのでしょうか。
投資をやめてしまった人のうち、44.8％は3年以内に投資をやめていることがわかっています。また、投資を継続している人と投資をやめてしまった人の投資先を比較すると、投資をやめてしまった人はFX取引などの外貨取引をしている割合が高いことがわかりました。
投資離脱者の投資先は外貨取引？投資をやめてしまう理由を考察
FX取引とは、二国間の通貨を売買して利益をあげる投資手法です。FXトレーダーがテレビで取り上げられたり、SNSやインターネットでFXに関する情報が出回ったりしていることから、興味を持ったことがある人も多いのではないでしょうか。
FX取引では、レバレッジをきかせることで、元手以上の資産を運用することが可能です。成功すれば大きな資産を築ける可能性があるため、一獲千金を夢見てFX取引を始める人も少なくありません。
しかし、大きく成功できる可能性があるということは、その分大きく失敗する可能性もあるということです。特にFX取引では、元手以上の資産を運用できることから、大きく損をした場合に強制的に取引から退場を余儀なくされるケースもあるのです。
最初は少ない金額で始めるつもりが、あれよあれよと資金を投じてしまうことになるのがFX取引の怖いところです。中には、為替レートが気になるあまり寝付けなくなったり、本業に集中できなくなったりする人もいます。
もちろん、きちんと知識を持って取り組めばFX取引でも成果をあげることは可能です。しかし、投資初心者がいきなり取り組むには、FX取引はハードルが高いといえるでしょう。
初心者が投資で成功するには？不動産投資ならコツコツ長期投資が可能
短期的な投資で利益をあげようと思うと、必然的にリスクの高い手段を選ばざるを得なくなります。しかし、将来への備えというなら、短期的な利益を追い求める必要はなく、長期的にリスクを抑えて堅実に資産形成するのが賢い選択です。
投資初心者は、まずは長期投資でコツコツと利益を積み上げることを目指しましょう。
特に不動産投資は、リスクを抑えて長期的に資産形成したい人に向いている投資方法です。不動産投資なら、最初の不動産会社選びや物件選定さえ間違わなければ、それほど手間をかけずに家賃収入を得ることができます。管理は不動産会社に一任できるので、本業を圧迫する心配もありません。
20代の時間は貴重です。常に株価や為替レートをウォッチしなければならない株式投資やFX投資は、場合によっては20代の貴重な時間を消費してしまうことにもなりかねません。
不動産投資であれば、将来に向けてしっかりと資産形成をしつつ、本業でのスキルアップをはかったり、大切な仲間と時間を共有したり、趣味を満喫したりと、自分の好きなことに時間を使うことができます。
長期的に投資に取り組めることは、20代ならではの強みともいえます。20代で投資を始める人は、長期投資に目を向けてみてはいかがでしょうか。（提供：マンション経営ラウンジ）
