日経平均 | 2万7,579.87円 △295.35円 |
為替 | 1ドル=115.44円 |
売買高(東証一部、以下同) | 15億267万株 |
売買代金 | 3兆3,824億9,500万円 |
値上り銘柄数 | 1,546銘柄 |
値下り銘柄数 | 544銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 99.42% |
市況概況
米国株高や好決算発表を受けて大幅高
米国株が大きく上昇したことが好感されて、買い先行になった。寄り付きの買いが一巡した後は、手仕舞い売りに押されて上げ幅は縮小する場面はあったが、売られていながら好調な決算を発表した銘柄に買戻しや買い直しがあって堅調だった。節目とみられる2万7,500円水準では上値が重くなった。
昼は堅調な地合いが続いた。後場に入ると前場の高値を上回って始まり、さらに上値を試す動きに。それでも「2万7,600円から上は買い切れない」という感じで、指数は小動きに。最後は手仕舞い売りに押されて2万7,500円水準での引けになった。
買戻し一巡から上げ幅を縮小するものは見られた。引き続き「買われすぎ銘柄」の上値は重く、割り安銘柄が目先の高値追いになっている。
小型銘柄は総じて堅調。東証マザーズ指数や二部株指数は大幅高、日経ジャスダック平均も堅調だった。
先物はまとまった売り買いが散発的にみられたが、指数を大きく動かすようなことはなく、方向付けるような断続的な動きはなかった。
足元の決算発表は比較的好調なものが多く「決算動向に比べて割安か、割高か」という判断で売り買いが進んでいる様子。しかし、ソフトバンク・グループが高くなったように、決算に関係なく目先の需給に振らされるものは多くなっている。
引き続き、買われすぎ銘柄が売られ、売られすぎ銘柄が買われるだろう。前者は買戻し一巡から売り直されることになるだろう。
テクニカル分析
日経平均
25日移動平均線や基準線の水準まで戻したが、上値を押さえられた形だ。25日移動平均線も基準線も下落が続くところでもあり、上値の重さが確認されて再度下値を試す場面もありそうだ。
あれやこれやと一言
オプションの最終売買日ということだったが、特に波乱はなく、明日のSQ(特別清算指数)算出も落ち着きそうだ。ただ、日経平均は上値の節目とみられる水準に達しており、明日からは調整感がでてくるのではないか。オプションSQに絡めて売られるという可能性もありそう。
2万7,500円を超えたことで2万8,000円台の復活が期待される。しかし、指数に影響が大きい銘柄の業績は芳しくなく、買戻し以上の買いが期待できない。好調な決算を織り込んでいるものが多いとなると、今度は上値の重さを確認して、下値を試すことになるだろう。
引き続き割安銘柄が買われ、割高銘柄が売られる、という図式には変わりない。指数に影響が大きい銘柄は売られるものが多く、日経平均の上値は重いと考えられる。業績好調な銘柄が下支えになり、大きな下落はないと思うので、まだ2万7,000円台での保ち合いが続くだろう。
米国株が戻したとはいえ、まだまだ戻しきれていないものは多い。バブル崩壊には違いないので「日本市場が休場の間に米国株が大きく下げると大変だ」というような売りが出てくるだろう。本日の大幅高で買戻しが一巡したとすれば、明日は3連休前の持高調整の売りに押されて冴えない展開になりそうだ。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。