この記事は2022年3月16日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


ユーロ
(画像=PIXTA)

2022年3月16日(水)の午前10時すぎに現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

ウクライナ問題は、長期化しそうなムードがさらに濃くなっているが、マーケットは少し違った展開。WTI原油先物は100ドルを割り込み、ゴールドも急落。このコモディティの動きだけをみていると「早晩、停戦が合意するのでは」と連想させられる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ビッグイベントとして、2022年3月17日(木)日本時間未明にFOMCを控えている。パウエルFRB議長が今月初めの議会証言で支持を表明した0.25ポイントの利上げは、ほぼ確実視。

インフレ率が高水準にあり、FOMCは2022年の利上げペースの加速を示唆するとみられているものの、ウクライナでの戦争に伴う不確実性の高まりで、より積極的な引き締めは正当化しにくくなっているというのがコンセンサス。

いずれにせよ、ユーロ関連の通貨に対してはウクライナ問題というかなりの悪材料を織り込みつつあること、そしてユーロ/スイスフランが1.03フラン台に反発して推移していることで、ポジションをユーロのロングに少しずつ移行している。

▽ユーロ/スイスフランの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。