(写真=Thinkstock/Getty Images)
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株式投資を始める際に、まず考えなければならないことがどの株を買うかということだ。しかし、国内の証券取引所には4000社近くの会社が上場しており、その中から銘柄を選ぶことは簡単ではない。

投資家であれば誰しもが悩むことではあるが、何を買えばいいのかわからないという時には、ETF(上場投資信託)を活用したインデックス運用をお勧めしたい。

インデックス運用とは何か?

インデックス運用とは、日経平均株価やTOPIXなどの指数(インデックス)の値動きに連動することを目的とした運用のことをいう。市場平均を超える大きな投資成果を期待することは難しいものの、中長期的には投資効果がある運用方法とされており、インデックス運用の代表的な商品がETFだ。

一方で、市場平均を上回ることを目的とした運用をアクティブ運用という。積極的に値上りを狙いにいくことは投資の醍醐味ではあるが、様々な要因で日々変動する市場においてはプロの投資家であっても勝ち続けることは難しい。

投資において、インデックス運用を行うことは、資産を効果的に増やしていくために必要なことだと考えられよう。

なぜインデックス運用がお勧めなのか?

インデックス運用のメリットは、(1)コストが安い、(2)投資内容が分かりやすい、(3)少額で分散投資ができる、という点だ。

投資信託にかかるコストには販売手数料と信託報酬があるが、アクティブ運用の投資信託は販売手数料が高いもので3%台、信託報酬が2%近くかかるものが少なくない。一方で、インデックス運用のETFは売買手数料が株式と同様であるため、ネット証券を利用すれば手数料を1%未満に抑えることができ、信託報酬も0.5%未満のものが多い。

インデックス運用は、基本的にインデックスと同じ銘柄構成で運用すればよいため、銘柄のリサーチに手間がかかり、銘柄の入れ替えが頻繁に行われることもあるアクティブ運用の商品と比べてコストを安くすることができる。わずか数%の違いであっても、長く保有すればするほど運用パフォーマンスに影響してくるため、コストの安さは大きなメリットだ。

さらに、投資内容が分かりやすいということも大きなメリットと言えよう。前述のようにアクティブ運用の商品は、ファンドマネージャーの判断によって銘柄構成が頻繁に変わることもあるため、内容や値動きを把握することが難しいことも少なくないが、インデックス運用のETFは銘柄構成が分かりやすく、市場全体の動きであるインデックスとETFの値動きが連動するため状況を把握しやすい。日経平均株価やTOPIXのようなインデックスは、一般のメディアでも頻繁に報道されているため、個別銘柄のリサーチに慣れていない投資家や運用に手間をかけることができない投資家にとっては、おおよその損益状況を確認することができる。

また、分散投資の効果があるのもインデックス運用のメリットだ。複数銘柄に個別投資をしようと考えると大きな資金が必要になるが、複数銘柄で構成されたインデックスに連動するETFは、それだけで分散投資の効果を期待することができる。ETFは銘柄によっては1万円程度から投資できるため、少額で分散投資を行うことができるのである。

代表的なインデックスと運用の注意点

個人投資家が購入することができる東京証券取引所のETFには、国内外の様々なインデックスを対象にしたものが上場している。

日本株に関連したインデックスには、東証1部上場銘柄のうち225銘柄を対象とした日経平均株価、東証1部上場の全銘柄を対象としたTOPIX、東証上場銘柄のうち東証と日本経済新聞社が算出した400銘柄を対象としたJPX日経400指数などがある。

外国株に関連したインデックスには、米国ダウ工業株30種平均や米国S&P500指数、先進国を中心として複数の国の株価指数を対象に米MSCI社が算出するMSCIコクサイ指数などがある。

また、株式を対象としたインデックスのほかにも、東証に上場しているREIT(不動産投資信託)を対象とした指数や、金価格や原油先物を対象にした指数などもある。

近年、個人投資家が購入することができるETFの商品ラインナップは充実してきており、選択肢が広がりつつある。このように、様々なインデックスを対象に運用することができ、メリットも多いETFだが、投資の際にはリスクを理解しておくことも大切だ。

まず、株式同様に価格変動リスクが伴うことを忘れてはならない。対象となる複数銘柄で構成されるインデックスは、様々な経済活動の影響や企業活動を受けて日々変動しているため、これによってETFの価格も変動している。

また、ETFの値動きはインデックスの動きと必ずしも一致するわけではない。ETFの運用にはコストが発生していることや、市場で取引されるものである以上、需給バランスの悪化によってインデックスの動きとETF価格の値動きが一致しないことも考えられるため注意が必要だ。さらに、何かしらの原因で運用が困難になった場合には、株式同様に上場廃止になることもある。

株式と同様に注意すべき点はあるものの、中長期投資においてコストの安さや分散投資を行えるETFを活用したインデックス運用は有効な手段だと考えられるため、資産にバランスよく組み入れることをお勧めしたい。(ZUU online 編集部)

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