(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
 

目次

  1. はじめに
  2. 好調な日本経済
  3. ETFなら「原油を買う」こともできる
  4. 投資家デビューには株価指数連動型ETFがいい理由
  5. 「一発当てたい」には向かない投資法

はじめに

低予算で分散投資できることから一般投資家の間でニーズが拡大するETF(Exchange Traded Funds)。日経平均株価やTOPIXなどの指数と連動しているため、個別銘柄に資金を集中するよりも低リスクに運用できるといわれている。ETF投資の魅力を中心に、ポートフォリオの組み方やリスクヘッジの方法などについて、7回に渡りお伝えする。

好調な日本経済

日経平均株価は2018年11月現在2万円台を維持しており、アベノミクスによって上昇した日本経済は米中間選挙後も好調を見せている。株価が上がっているようだから自分も投資をしてみたいが、株のことはよくわからないという人にはETFを活用した投資がオススメだ。ETFの基本からおさらいしよう。

ETFなら「原油を買う」こともできる

ETF(Exchange Traded Fund、上場投資信託)は投資信託の一種で、価格が株価指数や商品、債券といった様々な価格に連動するように設定された金融商品だ。

例えば、現在、原油価格が下落傾向にある。今後について「産油国が原油の生産を引き締めることで原油価格は上昇するのでは」とあなたが予想しても、実際に原油を購入して、それを保管し、値上がりしたタイミングで売ることはできない。

しかし、ETFではそれが簡単に出来てしまう。例えば、WTI原油価格連動型上場投信 <1671> というETFがある。これはその名前の通り原油価格と連動して価格が変動する商品であり、原油価格が下落すればこのETFの価格も下落し、原油価格が上昇すればこのETFの価格も上昇する。そのため、このETFの売買を行うことで、原油を実際に取引しているのと同様に投資を行うことができるのである。

このようにETFは個人ではなかなか投資をすることが難しい投資対象にも簡単に投資ができるようになるという特徴を持っている商品なのである。

投資家デビューには株価指数連動型ETFがいい理由