(写真=PIXTA)
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アベノミクスによって日経平均株価が一時2万円台を回復するなど日本経済は好調を見せている。株価が上がっているようだから自分も投資をしてみたいが、株のことはよくわからないという人にはETFを活用した投資がオススメだ。ETFの基本からおさらいしよう。

ETFなら「原油を買う」こともできる

ETF(Exchange Traded Fund、上場投資信託)は投資信託の一種で、価格が株価指数や商品、債券といった様々な価格に連動するように設定された金融商品だ。

例えば、現在、原油価格が下落傾向にある。今後について「産油国が原油の生産を引き締めることで原油価格は上昇するのでは」とあなたが予想しても、実際に原油を購入して、それを保管し、値上がりしたタイミングで売ることはできない。

しかし、ETFではそれが簡単に出来てしまう。例えば、WTI原油価格連動型上場投信 <1671> というETFがある。これはその名前の通り原油価格と連動して価格が変動する商品であり、原油価格が下落すればこのETFの価格も下落し、原油価格が上昇すればこのETFの価格も上昇する。そのため、このETFの売買を行うことで、原油を実際に取引しているのと同様に投資を行うことができるのである。

このようにETFは個人ではなかなか投資をすることが難しい投資対象にも簡単に投資ができるようになるという特徴を持っている商品なのである。

投資家デビューには株価指数連動型ETFがいい理由

これから投資家デビューを考えている人には、日経平均やTOPIXなど、身近な指数に連動したETFがいいかもしれない。たとえば日経225連動型上場投資信託とTOPIX連動型上場投資信託。前者は、日経平均株価と連動するように設定されているETF商品で、後者は東証一部に上場する全銘柄を考慮して算出されたTOPIX(東証株価指数)と連動するように設定されている。

この2つを買うことで分散投資できる。投資の有名な格言に「卵は1つのカゴに盛るな」というものがある。持っている卵を1つのカゴに入れて運んでいると万が一そのカゴを落としてしまった場合、全ての卵がダメになる。しかし、複数のカゴに分けて運んでいれば、多少の手間はかかるかもしれないがすべてを失うことは避けられる。

1企業の株式に全額投資してしまうと、その企業の業績が落ち込むと自分の財産も大きく減ってしまう。どこかの企業の業績が落ち込んだとしても、他の企業の業績が上向くかもしれないから、リスクが下げられるという考え方だ。

しかし、個人が分散投資を行おうとすると、手持ちの資金では十分な投資額を用意できないという場合も多い。例えば個人投資家が日経平均株価を構成する銘柄すべてに分散投資を行おうとしても、トヨタ <7203> では約70万円、武田薬品 <4502> では約60万円、ソニー <6758> には約25万円ほどが最低でも必要。日経平均を構成する225銘柄のうちわずか3銘柄でも150万円ほどの投資資金を用意する必要がある。このため、一般の投資家が1つ1つの銘柄を自分で選んで十分な分散投資を行うというのは極めて難しい。

それに対して、日経225連動型は日経平均株価を構成する225の企業に、TOPIX連動型は東証一部に上場している全企業に分散投資を行っていることを同じ効果を得られ、それが1万円~2万円ほどの小額で購入できてしまうのである。

投資についての知識が十分にはなくこれから始めてみようという人がリスクを抑えて、投資の世界に慣れるためには、この日経225連動型やTOPIX連動型が非常に適しているのである。

「一発当てたい」には向かない投資法

ただし、分散投資はリスクの少ない投資法ではあるが、その分1カ月で株価が2倍10倍となるような一気に億万長者への道を駆け上がって行くタイプの投資方法ではないことには注意が必要だ。

例えば、日経平均株価は2013年頃に9000円台だったのが、2年かけて倍の2万円台にまで上昇したが、京都に本社を置くフューチャーベンチャーキャピタルは2015年1月6日の株価が186円だったが、2015年12月30日には3055円にまで値上がりしており、わずか1年で16倍にもなっている。

このように分散投資は大きな損をしないかわりに大きな損もしない投資法である。そのため、「リスクを恐れず大きな利益を当てたい」という人は日経225連動型やTOPIX連動型などの分散投資効果のあるリスクの低い商品は好まないだろう。(ZUU online 編集部)

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