(写真=Thinkstock/Getty Images)
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近年、ETFは数々の銘柄が上場されるようになっており、個人投資家にとって有効な投資商品となりつつある。東証の個別銘柄ごとの売買代金を見ても、ETFが1位となることが珍しくなく、多くの投資家にも好んで取引されていることがわかる。

ETFは日経平均株価などの指数と連動することを目的とした商品であるため、分散投資の効果が期待でき、値動きが把握しやすいものも多いため、投資初心者でも投資のしやすい商品だと言える。

しかし、ETFも株式や一般的な投資信託と同様に値動きのある商品であることには変わりはないため、リスクをしっかり理解したうえで投資をすることが大切だ。

価格変動リスクと乖離リスク

参考となる指数は、国内外の様々な要因で変動するため、これに連動するETFの価格も日々大きく変動するリスクがある。ただし、ETFは市場全体の動きに沿った商品であるため、分散投資の効果が期待でき、企業業績などによって株価が急激に変動するリスクのある個別株と比べれば、指数を構成する一部要因での価格変動リスクは低減できる。

また、ETFは参考指数と連動することを目的として運用される商品ではあるものの、必ずしも指数とETF価格の動きが一致するわけではない。取引所で売買される商品である以上、需要と供給の状況や市場全体の急激な変動によっては、指数の値動きから乖離するリスクが伴う。さらに、ETFの運用には信託報酬や売買手数料などのコストが生じるため、運用の過程で指数とETF価格の値動きに乖離ができることも考えられる。

流動性リスクと上場廃止リスク

日々の取引量が少ないなど、需給の状況によっては売買が成立しないリスクや、直前の価格とかけ離れた価格で取引をしなければならないといったことも考えられる。

また、運用会社からの申し出があった時や取引所の定めた上場廃止基準に該当する場合は、株式と同様に上場廃止となるリスクがある。

どのようなETFがあるのか

このように、ETFは元本保証の商品ではないため、投資の際はリスクを理解し、自分のリスク許容度に見合ったものを選ぶことが大切だ。

ETFは、市場全体の動きを表す指数と連動するため、市場平均を上回る大きな利益を期待することは難しいが、コストの安さや値動きのわかりやすさもあって、個人投資家が投資しやすい商品だと考えられる。また、長期投資においては市場平均を上回る運用を目指す商品と比べて、勝率の高い運用ができるとされている。

現在、国内の取引所には日本株指数に連動するものを中心に、数多くのETFが上場している。

日本株指数で代表的なものが、日経平均株価やTOPIX、JPX日経400指数だ。日経平均株価とTOPIXは一般のメディアでも報道される指数であるため、投資を始めたばかりの投資家でも値動きを把握しやすい指数だ。

JPX日経400指数は2014年1月から運用が始まった比較的新しい指数で、東証1部銘柄のみで構成される日経平均株価やTOPIXとは違い、東証マザーズとジャスダックの新興市場を含めた400銘柄で構成されている。流動性の高い銘柄を前提に、営業利益などの業績を重視した銘柄で構成されるため、投資家の注目度が高い株価指数だ。

株価は本来値上りを期待するものではあるが、これらの指数に関連したETFにはインバース型という、指数に対してマイナスの値動きをするものも上場している。株価は常に上昇し続けるものではないため、相場の下落局面に備えた対策をしておくことも大切なことだ。中長期で株価の上昇トレンドが見込まれる場合でも、短期的な過熱感がある時には下落に備えてインバース型ETFに投資することも資産を守るためには必要となろう。

また、日本株全体の動きを表す指数だけでなく、自動車や小売など業種別株価指数を対象としたものも存在する。相場の中では、国内外の経済状況や為替、その時に注目されているテーマなどによって、業種間での株価パフォーマンスに差が出ることが珍しくない。特定の業種に注目している場合には、業種別株価指数を対象としたETFに投資することも有効だ。

海外株や商品に関連したETFも

海外株に関連したものには、米国ダウ平均株価や米国S&P500指数、先進国を中心に複数国の株価指数を対象としたMSCI指数などがある。国内市場に上場しているものは欧米の株価指数に関連したETFが中心ではあるが、中国やブラジル、インドなどの新興国株を対象としたETFも上場している。海外株指数を対象にしたETFは株価指数だけでなく、為替によっても変動することがあるため、日本株指数を対象としたETFに比べて価格変動が大きくなることが考えられる。

株価指数のほかには、REIT(不動産投資信託)や商品(コモディティ)に関連するものがある。REIT関連は東証上場のREIT全銘柄を対象指数としたETF、商品関連は金価格や原油先物を対象としたETFなどが上場している。

ETFは一般的な投資信託と比べてコストが安く、株と同様に市場で取引を行うことができ、銘柄数も充実してきていることから投資家にとって身近になりつつある。リスクと特徴を理解し、中長期的な視点で投資を行うことができれば、資産を増やすために効果的な商品となることが考えられる。(ZUU online 編集部)

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