(写真=PIXTA)
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目次

  1. 不況に強い金
  2. 金価格は需給バランスのみで決まる
  3. 金に投資するには
  4. 価格急伸で注目を浴びるハーモニー・ゴールド・マインズ
  5. その他の代表的な金鉱株
  6. 小さくとも着実に稼ぐ
  7. 金への投資をはじめるには

不況に強い金

【第3回】では、金投資によるリスク回避策の魅力や投資方法について紹介する。【第1回】【第2回】ではジョージ・ソロス氏が下降トレンドでも上昇トレンドでも金に投資していることを紹介したが、それだけ金に対して信頼を置いているのだ。

ソロス氏は市場が常に間違っていると考えており、それは投資チャンスになる反面リスクにもなる。市場に対して常に警戒心を持っているソロス氏だからこそ、金の魅力を人一倍体感しているのだろう。

金価格は需給バランスのみで決まる

株式は配当を生み、債券は利息をもたらす。また不動産なら賃貸料が期待できる。これらに反して金は何も生み出さない。単純に需給バランスが価格の決定要因であり、「利回り」という概念は当てはまらない。

金の供給は採掘によるが、地球上に存在する総量が限られているため、急増が価格低下を招くような心配がない。また、有価証券とは異なりあくまでも現物なので、いくら価値が下落してもゼロになることはない。こうした「安全性」が、リーマンショック後の金相場の上昇に見られるように、特に経済状況が悪化した場合に重宝される傾向にある。

金に投資するには