フェラーリ,自動車保険,車両保険
(写真=Thinkstock/Getty Images)

あなたが、念願のフェラーリF12のオーナーになった場合、どんな自動車保険に加入すれば良いのだろうか? もちろん、自賠責保険は絶対に入る。任意保険も対人・対物はもちろんのこと、他にも必要に応じて加入を検討することだろう。だが、問題は車両保険である。

フェラーリF12なら、車両価格は3730万円。フェラーリF40になると1億円以上の車両価格になる。フェラーリF40のオーナーには、なかなかなれないかもしれないが、車両保険がどれくらいか気になる。

実は、超高級車は、車両保険を断られるケースが多い。ネットで申し込もうと思ってもダメ。だいたい車両価格が1000万円を超えると、保険会社の審査が必要になる。審査の基準は保険会社によってさまざま。それで審査に通らない場合もある。また地域によって審査の基準が変わってくることもあるそうだ。たとえば、東京で審査に通ったとしても、関西では審査に通らなかったというケースもある。


車両価格は一定の割合で減価償却される

では、一般の車種の場合、車両保険はどうすればいいのか?

車両保険というのは、自分のクルマにかける保険である。交通事故でのクルマの破損はもちろん、自然災害、駐車場などでのイタズラ、飛び石などでフロントガラスの破損などの修理に対して保険金が支払われる。車両保険をつけるのと、つけないでは、当然保険料も大きく変わってくる。

一般的に、新車の場合は車両保険が必要で、10年以上も古い車には、車両保険は必要がないと考えることが多いようである。保険金額は、市場価格以上は設定できないようになっている。たとえば新車の時には、150万円まで補償されていた車も10年以上経つと20〜30万円まで補償が落ちたりする。つまり、車両価格は毎年一定の割合で減価償却されているのである。

自動車保険・車両保険を「使う」と損するケースも

2013年の10月に、自動車保険の等級制度が大きく変わった。通常、新規契約では6等級から始まり、1年間の補償期間で事故がなければ1等級アップする。最高が20等級で、保険料が63%の割引になる。もっとも低い1等級は、逆に64%の割増になる。

事故を起こすと、たいていは3等級ダウンだったのが、改定により「事故あり」等級ができた。等級によって違いはあるものの、「無事故等級」よりも「事故あり等級」のほうが保険料は、10~20%くらい高くなる。

事故を起こした翌年から3年間は、割引率の低い「事故あり等級」が適用される。この期間に無事故であれば、「無事故等級」に戻れるのである。

このとき、事故前の等級に戻れるとはいえ、3年間のハンディを取り戻すのは時間がかかる。等級が下がってトータルの保険料が上がることを考えると、ちょっとした事故には保険を使わないという選択肢も出てくる。それなら、最初から車両保険に免責をつけておくのが得策だ。免責は、設定した金額までは保険を利用しませんと約束したものである。

免責は、免責金額を設定する。この免責金額というのは、たとえば「車両保険が150万円で免責1回目10万円」は、10万円以下の修理費の場合は、保険が使えないので自腹になる。そのかわり等級も変わらない。

この免責をつけることによって、保険料を安くできる。どのくらい安くなるかというと、保険会社や条件によって変わるが、だいたい1万円前後から、4万円ぐらいの差が出る。10万円以下のちょっとした傷を修理した場合、等級が落ちて保険料が高くなり、トータルで見ると保険を使ったら高くなる場合が多い。ならば10万円以下は自腹覚悟で、最初から安い保険に設定しておく方がお得かもしれない。

自動車保険・車両保険で注意すべきポイント

車両保険には、大きく分けて、(1) 一般タイプ、(2) エコノミータイプ(車対車+A)の2つがある。

「一般タイプ」は、交通事故はもちろん、自損事故、当て逃げなどオールマイティーに補償される車両保険。「エコノミータイプ」は、基本的にクルマ同士の事故の場合のみの補償になる。自損事故とか、当て逃げには補償されない、その分、保険料は安くなっている。

また、余談だが、車上荒しは、よく起こえりえる犯罪である。カーナビの被害は減っているが、カーナビを取られても車両保険が適用されない場合がある。たとえば、カーナビをボルトやネジなどで固定している場合は、車両保険の適用になるが、持ち運びができるタイプやスマートフォンなどをカーナビに使っている場合は、車両保険の対象外になってしまうので、注意が必要である。

長尾義弘(ながお・よしひろ)
NEO企画代表。ファイナンシャル・プランナー、AFP。徳島県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務。1997年にNEO企画を設立。出版プロデューサーとして数々のベストセラーを生み出す。著書に『コワ~い保険の話』(宝島社)、『こんな保険には入るな!』(廣済堂出版)『怖い保険と年金の話』(青春出版社)『商品名で明かす今いちばん得する保険選び』『お金に困らなくなる黄金の法則』(河出書房新社)、『保険ぎらいは本当は正しい』(SBクリエイティブ)、『保険はこの5つから選びなさい』(河出書房新社発行)。監修には別冊宝島の年度版シリーズ『よい保険・悪い保険』など多数。

【編集部のオススメ記事】
2017年も勝率9割、株価好調の中でもパフォーマンス突出の「IPO投資」(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
ZMP上場に迫る!自動運転で注目の企業は優良IPO銘柄となりうるのか?
株・債券・不動産など 効率よく情報収集できる資産運用の総合イベント、1月末に初開催(PR)
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)