現金の持ち合わせがないときにショッピングやサービスの代金の支払いに利用できるデビットカードは、銀行のキャッシュカード感覚で利用できるが、手数料が発生することもある。どのような手数料がどのくらい発生するのだろうか。クレジットカードと上手に使い分ける方法などについて説明する。

目次

  1. デビットカードの機能と特徴
  2. デビットカードを作るには銀行口座が必要
  3. デビットカードに手数料がかかる場合
  4. 手数料に気をつけてクレカとうまく併用しよう
  5. 手数料がかかっても現金よりは安全!

デビットカードの機能と特徴

デビットカードは、決済した瞬間に金融機関の口座から利用額が引き落とされる。そのため、口座残高を超える金額は決済することができないのが、最大の特徴と言える。デビットカードによっては利用上限額を設定できるので、使いすぎを防ぐこともできる。

借金ではないため、金融機関の審査は不要だ。中学生を除く15歳以上、もしくは16歳以上なら誰でも利用できるが、未成年が申し込んでも審査はなく、保護者の同意も不要である。

手書きのサインでも使えるクレジットカードと違い、専用端末に暗証番号を入力して本人確認することや、利用するたびにメールで通知を受信できるよう設定できるため、紛失や盗難の際に不正利用されるリスクは小さく、行われてもすぐに気づくことができる。

デビットカードを作るには銀行口座が必要

デビットカードは利用額を銀行口座から直接引き落とすカードなので当然、デ銀行口座を持っていることが前提となる。銀行の窓口で新たに口座開設をするときに発行してもらうこともできるし、既存の銀行口座で利用できるデビットカードも発行してもらえる。

メガバンクやネット銀行では、インターネット経由で申し込めるものも多い。すでに口座を開設している場合は、口座番号と氏名を入力し暗証番号を新規に登録するだけで受け取れることもある。


デビットカードに手数料がかかる場合

デビットカードの中には、年会費が必要なものもある。また、利用するときには時間外手数料はかからないが、海外での利用には手数料がかかる。

国内でのデビットカードによる決済は手数料が無料だが、海外で利用する場合は所定の手数料がかかる。利用料金の1~3%に設定されていることが多い。

手持ちの現金が不足したときに、JCBデビットカードならJCBかCirrusのステッカーのあるATMで、VISAデビットカードならVISAかPLUSのステッカーの貼ってあるATMで、現地通貨を引き出すことができる。この場合には所定の割合の手数料+ATM利用料金が請求される。ATM利用料金は200円前後のことが多い。

手数料に気をつけてクレカとうまく併用しよう

海外で手数料がかかるのはクレジットカードも同じだ。一方、国内では、クレジットカードは1回払いなら手数料は無料で使える。

銀行口座に残高があまりないときや、いくら入っているかわからないときは、クレジットカードの1回払いを選択するほうが無難だし、手数料ゼロでお得に利用できるといえるだろう。

このほか、クレジットカードはデビットカードよりもポイント還元率が高いことが多い。支払いの額や銀行口座の残高、ポイントの利用方法などを考慮し、最適な支払い方法を選択しよう。

手数料がかかっても現金よりは安全!

入金・振込手数料や、海外利用における手数料、年会費などがかかったとしても、紛失・盗難した場合に戻ってこない可能性が高い現金と比べると、本人認証しないと使えないデビットカードやクレジットカードはより安全といえる。

盗難補償や不正に使われたときの損害補償が付帯しているものもあるので、万一の場合の対策についてはよく確認しておこう。


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