2019年10月より日本は消費税が8%から10%に引き上げされる予定だ。1989年の消費税導入以来、過去2度増税があったが、今回の増税ではどのような点に気をつけるのがよいだろうか。8%の時に買うほうが良いもの、慌てずに10%になってから吟味したほうが良いものなど、考え方を見てみよう。

なぜ消費増税が行われる?私たちの負担は増える?

増税
(画像=iyomemo)

少子高齢化が進み、働き手が少なくなると、どのようなことが起きるのだろうか。働き手が少なくなればなるほど生産性が減少するので、長時間労働が深刻化する可能性がある。そのため、子育てや介護を始めとする支援が必要だ。日本では社会保障費からそれらの資金を充てている。

少子高齢化が進めば社会保障費の財源が確保できず、年金、遺族年金、医療費、子育て支援などに充てる資金が不足してしまう。そうすれば、結果的に1人1人に給付される年金が減り、通院や介護負担が増大しかねない。

そうならないように社会保障費に充てる財源が必要だというわけだ。増税をするといえば、累進課税の所得税なども候補に入れられるが、消費税はどの年代のどの職業の人でも一律「10%」だと決まっているので、どの人にとっても平等だ。

これまで消費税は3%、5%、8%と段階的に引き上げが行われてきた。今回の10%への引き上げは子どもから大人まですべての年代の人が安心して生活できる暮らしを送るために公平な施策と考えるのがよいだろう。

なお、政府は2019年の増税に向けてさまざまな施策を検討している。例えば、店内飲食なら10%消費税がかかるものの、テイクアウトをすれば8%になるなどの軽減税率の導入を検討している。

さらに、中小の小売店でキャッシュレス決済をすればポイント還元されたり、マイナンバーカードを持っている人向けに買い物ポイントがもらえる案やプレミアム商品券なども候補としてあがっている。

また、住宅ローン控除についても2019年10月以降に契約し2020年12月末までに引き渡しが行われたマイホームに引っ越して住民票を異動すれば控除期間が10年から13年まで延長されることになっている。

増税前と増税後、どちらのほうがいい?購入・サービスについて考えてみよう

過去には1997年と2014年の2回増税が行われた。その際、企業がさまざまな広告を打ち、メディアでも大々的に消費者生活について取り上げていた。増税前に購入するほうがよいと考えてまとめ買いをしたものの、増税後に「還元セール」が行われ、慌てて買わなくてもよかったと後悔した人もいるはずだ。

前回の反省を受け、政府は消費税と直接関連する表現を用いた値引きセールを禁止しているものの、さまざまなキャッチコピーで購買を促す広告が打たれるはずだ。それぞれをどのように考えたらよいのかを見てみたい。

●日々の生活に密接している食品や新聞などはケースバイケース!

スーパーで購入する食料品やテイクアウト、デリバリーは8%で据え置きになるものの、フードコードでは10%になる。家にシェフを招いて食事を作ってもらう場合は消費税が10%となるので注意が必要だ。

酒類に関してはアルコール度数が8%未満なら8%になる。ノンアルコールは8%だ。さらに、週2回以上発行される定期購読の新聞は8%の据え置きになる。なお、ペットを飼っている人はペットフードが10%になるので注意しよう。

●ヘルスケア関連には注意したい!

ここ数年の健康ブームが後押しとなり、健康に気をつけている人も多いだろう。治療より予防に力を入れようという意識が高まる中、気をつけたいのが「自費診療」だ。

人間ドッグや歯のホワイトニング、矯正、ダイエット外来といった健康保険の適用がないケースでは医療費に消費税が上乗せされるので、10%の消費税の支払いが必要になる可能性がある。さらに、「医薬品」や「医薬部外品」と書かれたエナジードリンクやサプリメント、栄養補助食品は食品に該当せず、消費税が10%になる予定だ。

●旅行の計画はお早めに!

今年旅行したい人は、9月末までに旅行代金を支払えば消費税が8%になる。飛行機、新幹線、定期券、テーマパークの年間パスポートやチケットなど、経過措置が設けられているものは、10月以降に利用する場合でも9月末日までに支払いが完了していれば、8%で済む。

今年ハネムーンや家族旅行を計画している人は早めに計画を立て、支払うのがよいだろう。ただし、パッケージツアーの場合とチケット購入では考え方が異なる場合もあるので注意したい。支払日ベースの考えなのか、「出発日」ベースの考え方で消費税率が異なるケースもあるからだ。

●自動車はどうしたらいい?

増税前に自動車や純金などの高級商品の購入を検討する人もいるだろう。自動車については本年度の税制改正大綱の中でも自動車減税や環境性能割についての内容が盛り込まれている。購入する自動車次第では増税後のほうがオトクになる場合もある。

消費増税に向けて今からできることってどんなこと?

ここまでさまざまなケースについてみてきたが、消費増税に向けて私たちができることについて考えてみたい。

まず、「本当に必要なもの」を購入する意識を持つことだ。安い時、お得な時にまとめ買いをしてしまい、家に在庫を抱えてしまう人も少なくないだろう。安く購入しても使わなければ宝の持ち腐れになる。

また、これまで節約意識を強く持っていた人が増税前に大量に購入したことがきっかけで、お金の使い方が荒くなり、再び節約意識を持てるようになるまで時間がかかってしまったというケースもあるほどだ。普段どおりの生活を心がけたうえで、旅行や健康など自分の心や体について「コト体験」ができるものについては早めに検討するのがよさそうだ。

大事なのは、お金の使い方を見直して、「今購入するものが本当に必要なのか。さらに今、それが必要なのか」をよく意識することだ。(提供:iyomemo

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