突然ですが、FXで1億円を稼ぐことができる人のマインドとはどのようなものでしょうか?このマインドと呼ばれる精神力のようなタフさは、金額が大きくなればなるほど大切になります。

感情的になると負けやすくなるからです。つまり、残念なことに、ある意味私たちは非情なロボットのようになってトレードしていく必要があります。しかし、人間ですから、なかなか非情になることは難しいことです。何ら問題なく非情であれば、逆に、精神疾患があるかもしれません。一般の人であれば、これらの精神的強靭さや冷静さはトレーニングで培うものになります。更にはコツがあります。それは、感情でトレードをしてはいけないというルールを守ることです。

(本記事は、山崎毅氏の著書『 世界一わかりやすい「FX」1億円トレードの教科書 』ぱる出版 (2017/2/7)の中から一部を抜粋・編集しています)

FXで1億円稼げる人のマインド

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)

一言、感情でトレードをしてはいけないと習ったところで、私たちは人間ですから、そのルールを守ることは、なかなか難しいことです。特に感情の起伏が激しい人は、必ず一喜一憂をしてしまいます。ここで、必要なのが、自己管理とトレード結果管理になります。目標設定のシミュレーションを先に設計するというのは、この感情でトレードしないための必要最低限の道具なのです。

つまり、強靭な精神面を鍛える為にも、私たちは、感情を入れずに統計学でトレードをしていきます。いやいやいや、そんなロボットみたいになんてなりたくないし、一喜一憂するのがゲームのようで楽しいんだから、統計学でトレードなんて無理です。

という声も聞こえてきそうです。そんな意見をお持ちのあなたの為に…… そのままでは絶対に1億円を稼げるトレーダーにはなれない…… と伝えておきましょう。

マインドって本当に強い人と弱い人で差が出ます。トレードの手法は全く同じなのに、種金の金額の違いで、メンタルが影響してトレード結果に違いが出てしまうのです。

金額が大きくなれば大きくなるほど、メンタルに影響します。

どのような影響か? というと、ほとんどのケースでは臆病になるので少し勝っただけで、すぐに利益を確定して、少し負けた時にすぐに損切りとは言わず、持ちこたえられはしないか? とずっと辛抱してしまうのです。

それで、何度かは持ち越すことができることもありますが、それもそれでまた質が悪い〝ダメな〟学習です。それを信じてそのままドカーンとロスカットなんてことにもなりかねないからです。

つまり、勝つ時は小さく、負ける時は大きく負ける人になり、勝てない人確定! のような感じです。いつか確定しますから!

『世界一わかりやすい「FX」1億円トレードの教科書』ぱる出版(2017/2/7)画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします
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「億トレーダー」と「負け組」の違い

さて、もう1つ。

なぜ、個人投資家は、月利で20%とか30%とか、中には200%なんて達成する人がいるのでしょうか?

この数字だけに惑わされてはいけません。結局、その理由は資金が少ないからなんです。種金が大きくなるほど、どうしても、月利は小さくなります。しかし、目標月利が小さくなるほど低リスクでトレード可能です。

もしも、あなたが初心者とは言いつつも、既に大きく負けた経験がある人であれば、痛いほど分かっているのではないかと思います。

つまり、100万円を、120万円、130万円、200万円と、たまたま増やすことはできるかもしれないけれど、それを継続するのは難しいということと、例えば、その金額が1億円、2億円となった場面で、精神的に同じことを繰り返せるか? ということがハードルになってくるのです。もちろん、それ以上だと流動性の問題も出てくるでしょう。

現在、世界で一番大きく勝ち続けているといわれるウォーレン・バフェット氏の会社でも月利にしたら、1・6%とかです。100万円だったら、一か月後の残高は101・6万円ですから、あなたは「やってられないぜ!」と思うかもしれません。

そして、この勝ち続けるための原則を、いつのまにか忘れてしまうのです。

聞こえない
聞こえない
聞こえない
聞こえない
もっと大きく勝ちたい

そんな感じで、内なる欲望が、あなたを1億円稼げる凄腕トレーダーから離してしまうのです。なかには、バフェット氏のように、何千億円・何兆円ものトレードを目指したい人もいるかもしれません。そんなあなたであれば、この大きな視点の違いをしっかりと認識しておいていただきたいと思います。

「億を稼げるトレーダーは、負け組とどこが違うのか?」

投資を始めたばかりの方は、ここで1つ疑問が出てくるかと思います。それは「じゃあ、トレードで億万長者になることができた成功者は、自分とどこが違うのか?」ということです。

次は、その点を考えていきましょう。

結論から申し上げれば、ズバリ大きな違いは、これまでお話ししてきた通り、マインド(精神力)と低リスクトレード選好の2つになります。言い換えれば、勝ち組と負け組は、トレード目標にたどり着くまでの道筋を管理するためのマインド(トレーダー)能力と、そこにたどり着くまでの手段(リスクの取り方とリターンの考え方)が大きく異なるのです。

そして、これが、勝者と敗者を分ける大きな要因となります。

以下の分類で、ポイントを整理してみましょう。

負け組トレーダーのマインド

「少額だと勝てるけど、金額が大きくなるといつものトレードができなくなる」
(→自分の許容を超える金額以上は勝てない)
「自分が行っているトレードや使っている手法が本当に勝てるのか自信がない」
(→利益が出たとしてもそこまで待てない)

億万長者トレーダーのマインド

「トレード金額に関係なく普段通りの取引が実行できる」
(→リスクが管理されているので余計な不安はない)
「自分の手法やトレード計画に自信がある」
(→それをやり続ければ勝ち組になれると知っているので途中で辞めない)

負け組トレーダーのトレード手段

「許容できるリスクの範囲で最大限のリターンがでるようはじめからセットする」
(→いきなりギリギリの綱渡り状態からスタートしている)
「自分が使っている手法がどの程度の勝率や利回りが出るか知らないまま取引する」
(→想定外の事が少しでも起こると不安で逃げ出す、勝敗要因が分からない)

億万長者トレーダーのトレード手段

「低いリスクで自分が出せる利回り(限界)を確認し、それをベースにリスクを上げていく」
(→結果的に適切なリスクバランスになる)
「自分の手法やルールがどのくらいの期待リターンをもたらすか計算して取引する」
(→事前に結果がある程度想定できる、目標が達成できなくても要因がわかるので修正できる)
「低いリスクで自分が出せる利回り(限界)を確認し、それをベースにリスクを上げていく」
(→結果的に適切なリスクバランスになる)
「自分の手法やルールがどのくらいの期待リターンをもたらすか計算して取引する」
(→事前に結果がある程度想定できる、目標が達成できなくても要因が分かるので修正できる)

つまり、負け組と勝ち組との差は、使っている手法の優劣やセンスの有無ではなく、これらの要因によって決まってくるのです。これをみれば、勝ち組が勝つべくして勝ち、負け組がいつまでも勝てない理由がお分かりになるかと思います。例え、同じ手法で同じ期間トレードを行ったとしても、億万長者になれる人と負け組で終わってしまう人が出てくるのは、このためなのです。

なので、今現在、FXトレードであなたが、もしも、稼げていないならば、ここを根本的に勝ち組思考に変えていかなければなりません。勝てないのは、使っている道具のせいではなく、それを扱うあなたのせいだったのです。厳しいようですが、負けを引き寄せているのも、自分自身にあるということを肝に銘じて、気がついていける謙虚な心を持ってみましょう。自信がない人ほど、慢心の心が出てきて自滅してしまいます。

失敗をしなければ分からないのも人間らしさです。しかし、失敗は許されない現場にいた私たちにとって、個人トレーダーが安易に負けても、ギャンブルのようにお金をドブに捨ててしまうのを見ていられませんでした。失敗をする前に練習しましょう。練習できる場があるのですから、じっくり取り組みましょう。

山崎 毅(やまざき・つよし)
マレーシアに在住。トレーダーとして自己資金の運用を行いながら、投資教育やグローバル資産運用業務の構築など、幅広く活躍している。

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