(本記事は、フランチェスコ・シリロの著書『ポモドーロ・テクニック入門』CCCメディアハウスの中から一部を抜粋・編集しています)
目標Ⅳポモドーロの効果を高める
中断させることなくポモドーロを予定どおりに実行し、見通しも正確に立てられるようになったら、さらにポモドーロ・テクニックを高めていける。
ポモドーロの構成
最初のレベルアップはポモドーロの構成だ。新しいポモドーロに入る際、最初の3〜5分間をそれまでに学んだことの復習(直前のポモドーロで学んだことだけでなく)に充て、記憶に定着させるようにする。そして、最後の3〜5分間をそのポモドーロで学んだことの復習に充てる(できれば最後から最初へと逆順にたどっていく)。
25分間というポモドーロの単位は変えない。最初と最後の3〜5分間をこのように使うことで、そのインターバルがリズムとして体に染みついていく。これが難しいと感じられるようなら、まだ基本的なポモドーロ・テクニックが身についていない可能性がある。
ポモドーロの最後の数分間で、それまでの成果を振り返ることができる。 作業の質や方法について確認し、改善できる点を突き止めたいのであれば、そのこと自体に1つか2つのポモドーロを充てるべきだ(大まかに振り返ることは、その日のポモドーロについて記録するときにできる)。
ポモドーロのセットの構成
第二のレベルアップは、4回ごとのポモドーロのセットの構成だ。上述したのと同じように、セットの最初のポモドーロか、その最初の一部分をそれまでのおさらいに使うことができる。
同様に、最後のポモドーロの全体または一部分も反復に使える。自分で声に出したり、パートナーやチームのメンバーと話しながらすると、おさらいや反復の効果が高まる。このように一定の方法でおさらいや反復をすることにより、「オーバーラーニング(過剰学習)」の効果が生まれて新しい知識の獲得が促される。
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