(本記事は、横山 光昭の著書『キャッシュレス貧乏にならないお金の整理術』クロスメディア・パブリッシングの中から一部を抜粋・編集しています)

現金、電子マネー、どちらで払う方が お得なのか?

ビザ株
(画像=Getty Images)

家計簿をつけることで、あなたのお金の支払い方の傾向がよくわかったでしょう。

ここで合わせて確認しておきたいのが、「現金払い」「電子マネー払い」「クレジットカード払い」のどの支払い方法が「お得か?」ということです。

現金払いはお金の流れが見えやすいというメリットがあるものの、クレカ払いや電子マネー払いでのポイント還元やキャッシュバックなどの特典はありません。

そういう意味では、支払いの割合の大部分を現金払いが占めている人は、少し損をしているとも言えるのです。

私は過去の本でもデビットカードを紹介し、自分でも愛用しているので、クレジットカードの否定派であり、現金派と言われることがあります。

しかし、決してそうではありません。

最近は、ネットショッピングなどを中心に、クレジットカードでなければ決済が面倒な場面も増えています。

また、「お得かどうか」という面から考えると、同じ金額を支払うことでポイントがつくクレジットカードと比較すると、現金払いにはメリットがないとさえ思います。

クレジット払いの最大のメリットは、ポイントがつくことです。

貯まったポイントは商品や景品と引き換えることができますし、ポイントで買い物ができるカードもあります。

ですから、「クレカ払いと現金払いで支払額が変わらないもの」については、クレジットカードを使った方が「お得」です。

とくに各社がポイント還元のキャンペーンを行う時期などは、クレカ払いを有効に活用することで、家計を助けることができます。

また、海外旅行などで出かける際も交通費や宿泊費を手持ちのクレジットカードの中でも海外旅行傷害保険がついているカードで支払うことをお勧めします。

今では大抵のクレジットカードに海外旅行傷害保険が付帯されていますが、その保険を使うためには、そのクレジットカードで支払った旅行かどうか、という条件がついてくるケースがあるからです。

その条件を知らずに現金払いで旅行を手配すると、新たに旅行保険に加入する手間と費用がかかってしまいます。

クレジットカードで支払った方が得なケース

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(画像=Rido/Shutterstock.com)

また、次項で詳しく解説する「固定費」に関しても、クレカ払いが有効です。

生命保険料などはその代表的存在ですが、まとまった額を定期的に払うときこそ、ポイント還元のあるクレカ払いが「お得」です。

最近は家賃もクレカ払いができることがありますので、不動産会社に問い合わせてみましょう。

加えて、クレカ払いをすることで、料金が割引になる支払いもあります。

電気会社などによっても異なりますが、電気代、ガス代などが割引される仕組みもあります。

また、あまり知られていませんが、国民年金の保険料もクレカ払いで前納すると割引になります。

割引率は前納期間によっても異なり、1年分前納すると、約1か月分が割引に。当然、クレカ払いですから、支払った分のポイントもつきます。

一方で、クレジットカードを利用する際は、絶対にリボ払い(リボルビング払い)をしないよう心がけましょう。

通常、クレカ払いは使った分が翌月、または翌々月に一括で引き落とされるシステムです。

しかし、リボ払いを選択すると代金を分割して毎月、一定額が引き落とされることになります。毎月の支払いが固定され、支払いのリズムがわかりやすく、月々の負担が軽くなるというメリットはあるものの、じつはリボ払いの利率は、非常に高く設定されています。

例えば、100万円の買い物をリボ払いにしてしまうと、利息は15%、単純計算で年間15万円くらいです。

すると毎月のリボ払いの支払い額を2万円に設定していた場合、そのうち1万2500円が利息分の返済に回り、元本分はたった7500円しか返していないということに。

つまり、リボ払いは払っても、払っても元本がなかなか減らず、クレジット会社が金利収入を得られる仕組みになっているのです。

さらに注意が必要なのは、「ポイント還元率2%」などと景気のいいコピーが書いてある「リボ払い専用カード」です。

クレジット会社としては、通常のクレジットカードのポイント還元率の倍以上である2%のポイントをつけても、リボ払いしてもらえれば十分に利益が取れます。

そこで、高ポイント還元をうたい、目先のお得に惹かれる人を待ち受けているのです。

リボ払いをしている人のほとんどは、お金が貯まらない悩みを抱えています。

もし、あなたが今、リボ払いをしているのであれば、すぐに一括返済の手続きに変更することをお勧めします。

電子マネーは便利だが、クレジットと紐づけるときに注意

消費税増税前に行いたい!キャッシュレス決済の導入を考える飲食・小売業者へのアドバイス
(画像=zhu difeng/Shutterstock.com)

日々の支払いで「電子マネー払い」を使うメリットは、「小銭が出ないので、財布が膨らまない」「気軽に、スムーズに買い物できる」「ポイントがつき、そのポイントは電子マネー化できる」といったところです。

気をつけたいのは、ポイント欲しさに必要のないものを買ってしまわないこと。そして、複数のサービスを使いすぎて、支払いが散らかり、いくら使ったかわからない状態にならないことです。

そのためにも「電子マネー払い」のサービスは1つか2つに絞り、紐付けるクレジットカードも1枚か2枚に限定しましょう。

現金払いでの家計管理も、クレカ払い、電子マネー払いでの家計管理も、基本的な考え方は同じです。

今後はますますキャッシュレス決済が普及していくので、早く慣れていくことが求められます。

今のうちから少しずつあなたに合ったやり方を考えておきましょう。

生活スタイルに合わせて、得する支払い方法を選ぼう!

キャッシュレス貧乏にならないお金の整理術
横山 光昭(よこやま・みつあき)

株式会社マイエフピー代表、家計再生コンサルタント。
お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の問題の抜本的解決、確実な再生をめざし、個別の相談・指導に高い評価を受けている。
これまでの相談件数は2万3000件を突破。各種メディアへの執筆講演も多数。
著書は60万部突破の『はじめての人のための3000円投資生活』や『年収200万円からの貯金生活宣言』を代表作とし、著作は120冊、累計330万部となる。
個人のお金の悩みを解決したいと奔走するファイナンシャルプランナー。

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