ジュニアNISAにおすすめの証券会社の選び方
ジュニアNISAを検討している方が、証券会社を選ぶ際に注目したいポイントは以下の3点です。
- 取扱商品の豊富さ
- 取引手数料の安さ
- IPOに対応しているか
- 単元未満株の取り扱いがあるか
1.取扱商品の豊富さ
証券会社によって、取扱商品は異なります。「投資信託の種類の豊富さ」と「外国株式を扱っているか」に注目しましょう。
投資信託の種類の豊富さ
ジュニアNISAでは、投資信託が人気です。主要ネット証券で、最も投資信託の取り扱いが多いSBI証券では約2600本の投資信託を扱っていますが、SBIネオトレード証券ではわずか10本しか投資信託を扱っていません。
外国株式を扱っているか
外国株式をジュニアNISAで購入できるのはSBI証券のみです。他の主要ネット証券では、外国株式や外国ETFの購入ができません。当社がジュニアNISAを利用する人に行ったアンケートで「ジュニアNISAを始める際に証券会社を選んだポイント」の、1位は「取扱商品数の豊富さ」、2位は「投資できる外国株の豊富さ」でした。
2.取引手数料の安さ
ジュニアNISAで取引できる投資信託は、すべて取引手数料が無料です。一方で、国内株式の取引手数料は証券会社によって異なります。10万円の国内株式を購入した場合、楽天証券やマネックス証券では取引手数料が無料ですが、SBIネオトレード証券は88円の取引手数料が発生します。
3.IPOに対応しているか
ジュニアNISAは利益が非課税になるお得な制度ですが、裏を返すと、損したら非課税のメリットを受けられません。そのため、大きな利益を得やすいIPO投資は、ジュニアNISAと相性がいいです。
主要ネット証券では、楽天証券がジュニアNISAでのIPO投資に対応していません。
4.単元未満株の取り扱いがあるか
通常、国内株式は100株などの単元で購入します。ジュニアNISAは年間非課税枠が80万円のため、1株5,000円の企業の株を100株購入すると50万円の非課税枠を使ってしまい、残りの非課税枠は30万円のみになります。
一方で、単元未満株(1株)からの購入ができれば、1つの企業の株を少額で購入できるため、様々な企業の株式に投資可能です。
ジュニアNISAに関するアンケート結果
Q1. ジュニアNISAを使用している証券会社は?
ジュニアNISAを利用している証券会社 | ||
---|---|---|
回答数 | % | |
SBI証券 | 13 | 59.09% |
楽天証券 | 6 | 27.27% |
大和証券 | 2 | 9.09% |
その他 | 1 | 4.55% |
Q2. ジュニアNISAの証券会社を選んだ理由は?
ジュニアNISAの証券会社を選んだ理由(複数回答) | ||
---|---|---|
回答数 | % | |
取扱商品数の豊富さ | 12 | 18.46% |
投資できる外国株の豊富さ | 10 | 15.38% |
買付手数料の安さ | 9 | 13.85% |
取り扱う投資信託の多さ | 8 | 12.31% |
投資できる米国株の数の多さ | 7 | 10.77% |
IPO対応している | 7 | 10.77% |
口座開設キャンペーン | 6 | 9.23% |
単元未満株の取り扱いがあるか | 5 | 7.69% |
その他 | 1 | 1.54% |
Q3. ジュニアNISAの各証券会社の満足度は?
NISAの各社満足度(5段階評価) | |
---|---|
満足度 | |
SBI証券 | 4.15 |
楽天証券 | 4.17 |
大和証券 | 5.00 |
その他 | 3.00 |
ジュニアNISAに関するよくある質問
ジュニアNISAでおすすめの配当金受け取り方法は?
ジュニアNISA口座で買い付けた上場株式の配当金や、上場株式投資信託(ETF)および不動産投資信託(REIT)の分配金は、「証券会社で受け取る方式(株式数比例配分方式)」を選択することで非課税の適用を受けることができるのでおすすめです。株式投資信託からの普通分配金は、受け取り方法を問わず非課税のため、手続きは不要です。
積立NISAは子供名義で始められる?
つみたてNISAは子供名義では始められません。NISA口座を子ども(未成年者)の名義で始められるのはジュニアNISAだけです。実際に資金を拠出し運用管理するのは親あるいは祖父母などになりますが、入金する資金は口座名義人本人(つまり子ども)のものである必要がある点に注意してください。
子供のために積み立てるならどんな投資信託がおすすめ?
つみたてNISAやiDeCoの対象商品にもなっているような、長期の積立および分散投資を前提とした投資信託商品がおすすめです。資産運用の経験が少ない人は、「信託報酬」と呼ばれる投資信託の運用や管理にかかる費用が安いインデックスファンドを選ぶといいでしょう。ジュニアNISAは、子ども名義の資産を育てているという視点が大事であり、リスクの高い商品はあまり推奨しません。
2023年にジュニアNISAが廃止されるまで、どうするのがおすすめ?
ジュニアNISAの口座開設および商品の新規購入は2023年までしかできませんが、2024年以降に当初の非課税期間(5年)を迎えても、18歳まで引き続き、非課税で保有できます。また、本来は、18歳になるまでは原則資産を引き出せませんが、2024年以降は、いつでも資産を引き出せます。ジュニアNISA口座の廃止に伴うこれらの措置を活かして、2023年に、買い付け可能額の上限である80万円を、長期的に値上がりが期待される銘柄や、配当利回りの高い銘柄、株主優待が手厚い銘柄などに投資をすることは、1つの有力な選択肢かもしれません。
ジュニアNISAを始めるには子供名義の銀行口座が必要?
ジュニアNISA口座で投資を行う資金は、口座名義人本人(つまり子ども名義)の銀行口座が必要です。例えば、資金源が祖父母の場合、毎年80万円の資金を子どもに予め贈与(暦年贈与)しておくことで、子ども名義の銀行口座から引き落とすことができます。ジュニアNISAの非課税投資枠は年間80万円であるのに対して、年間110万円までの贈与には贈与税がかからないため税金の面は心配ありません。なお、贈与の際には、贈与契約書の作成および、贈与を行ったことが分かる記録を残しておく必要があります。
SBI証券はSBIホールディングス傘下の主要なネット証券会社です。顧客預かり資産残高が20兆円を超え、ネット証券ではトップの額となるなど、日本国内トップクラスのネット証券会社です。
国内株式は業界内大手最安水準、投資信託取扱数2705本、外国株式は9か国に投資可能であり、その他にも、債券、FX、先物、CFD、金銀プラチナ、NISA口座、iDeCoなどなど、様々なサービスを展開する総合証券会社です。
つみたてNISAではクレジットカード決済の積立投資でポイントを得ることができます。iDeCoのセレクトプランは国内最安値水準のインデックスファンドに投資が可能です。
米国株式は最低取引手数料0円~と業界内最安水準です。また、住信SBIネット銀行では外貨購入の為替手数料が6銭、外貨積立では3銭の低コストであり、さらにSBI証券との外貨入出金が0円で可能です。米国株の取扱銘柄も多く、米国投資をする上では有力な候補となりうる証券会社です。
総合的にサービスの水準が高く、これから投資を始める人はまず最初に口座開設を検討したい証券会社の一つです。