入院にかかる実際の費用

高額療養費制度という医療費に対する公的保障がありますが、入院にかかってくる費用は医療費だけではありません。代表的なものとしては入院中の食事代がその中の一つです。一日約800円程度ですが20日間入院した16000円。さらに少人数部屋や個室を利用するときなどの差額ベッド代も高額療養費の対象外です。その他に着替えやテレビ、本などの娯楽代も含めると高額療養費適用以外にも、30000~50000円の費用がかかる場合もあるでしょう。さらに退院後の通院や交通費・経過の検査料も含めると大きな負担となってしまう可能性があります。

医療保険を検討する際は高額療養費外の費用も大きく見積もった上で最適な入院日額、保障日数の保険を検討しましょう。保険会社からよくパッケージ販売されている保険は入院日額が10000円、5000円となっていますが、平均的な入院日数と費用面から考えると10000円程度の保障にしておいた方が安心できそうですね。


手術にかかる実際の費用

大抵の手術費用であれば高額療養費制度の適用となりますが、近年注目されているガンの治療、重粒子線治療などの先進医療を利用した手術については医療費が自己負担となり一律314万円もの費用がかかってしまします。医療の進歩は大変素晴らしいことですが、このような最先端の医療技術は保険の対象外となっているため、大きなダメージとなってしまう場合が多くあります。

そのようなリスクを回避するために存在する保険が先進医療に関する保険、主契約ではなく特約として存在しますが、この先進医療特約は数百円の保険料でそのような先進医療を受けた際の金銭的リスクをヘッジしてくれます。がんなど命の危険があるときに金銭的な理由で治療を断念するのは非常に心苦しいため、先進医療手術に対する保障があると安心できますね。


正しい医療保険の選び方

保険は手厚いものが良いのかというとそんなことはありません。保険はあくまで万が一の時の保障。通常生活における負担や将来の展望も総合的に含めた上で検討しなくてはなりません。

死亡保障に関しても同じです。葬式代の相場は300万円とされていますが、実際には100万円かけずに行えるところも多く、事前に家族で相談しておくことができれば理想ですね。万が一、自分や家族が入院・手術といった状況になった場合の経済的なリスクを細かく算出して、最適な保障、最適な保険で未来をしっかり守れるような環境を作り上げていきましょう。

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