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なぜ医療保険が必要なのか

ある程度の年齢になったり結婚などのイベント毎をきっかけに、なんとなく医療保険を契約しなくては?と考える風潮がありますが、そもそも医療保険はなぜ必要なのでしょうか?

今から数十年前、アメリカの保険会社社長が日本を訪れた際、あまりにも多くの日本人がマスクをして歩いていることに驚き、この国で保険は売れると確信し、日本進出を決めたという話があります。

この出来事から言えるのは、「保険商品が予測不可能な未来の出来事への"不安"に備えるための商品である」ということです。逆の捉え方をすれば予測できることに対して保険は必要ないと言い換えることもできます。

現代人は誰もが今後病気になるかもしれない、事故に巻き込まれるかもしれないという不安を抱えています。保険はそのような人が抱える悩みのタネをお金という形でリスクヘッジし、不安を取り除き、より前向きに生きる姿勢を後押しする役割も併せ持ちます。

誰もが前向きに楽しい人生を過ごしたいと考えるのは当然のことですから、その人生を脅かす不安を緩和することができる保険は、豊かな人間らしい暮らしにとって必要不可欠な商品と言えるでしょう。


理由①いくら貯蓄があっても予期せぬ出費は痛手になる

よく保険に入るなら貯金をした方が得だという話がありますが、これは比較対象が間違っています。「貯金は未来への希望、保険は不安への備え」という観点から考えると、貯金と保険を比較することがいかにナンセンスなことであるかを理解頂けると思います。

例え一億円の貯金があったとしても、予期せぬ出費でお金が減るのは気持ちの良いことではありません。サラリーマンのように生涯もらえると考えられる金額がある程度決まっていたとしたらなおさらです。

例えばサラリーマン家庭で毎月100,000円を貯金しているとします。貯金は当然老後のことや子どものことなど"何かに使う"ことを想定して貯めている場合が多いですから、その状態で万が一のことが起きてしまうと、もらえる給料の上限が決まっているため、お金のリカバリーが効きにくくなってしまいます。

誰もが経済的ロスなく過ごしていけるのが一番理想なわけですから、ロスの額(万が一に備える額)を先に確定させてしまえば、その他に経済的なロスをもらう可能性は限りなく少なくなるでしょう。


理由②家族の負担にならないために

万が一手術や入院を伴う病気や事故に会ってしまった場合、保険を契約しておかないと家族に経済的な負担がかかってしまう可能性があります。

特に一家の大黒柱であるお父さんが病気で入院することになってしまった場合、入院中は当然働くことができませんから収入が無くなってしまいます。そのような時に貯金を切り崩しながら普段の生活費と病院代を捻出するとなると、非常に家族への負担が大きくなってしまうのではないでしょうか。

治療が高額になってしまった場合高額療養費という制度もありますが、それでも月に80,000円~100,000円の出費は発生することになるでしょう。医療保険であれば医療における入院や手術、通院の保障まで幅広くついており、病気にかかる費用を包括的に備えることができます。

このように万が一の状態の時に家族に迷惑をかけないためにも、お父さんにとって医療保険はかなり大事な存在であると考えられます。