チューリッヒの医療保険には2種類あり、「終身医療保険プレミアムDX」と「終身医療保険プレミアムDX Lady」に分けられる。それぞれ、メリットやデメリット、また特徴はどのようなものがあるのか。知っておかないと、保険選びを正確に行えない。
今回は医療保険の特徴やメリットやデメリットを、徹底解説する。
チューリッヒの医療保険一覧
チューリッヒで取り扱っている保険は全部で7種類である。その中でも「医療保険」とされているのは2種類だ。まずは保険の種別と一覧を確認しよう。
死亡保険 |
定期保険プレミアムDX |
収入保障保険プレミアムDX |
ガン保険 |
終身ガン治療保険プレミアムDX |
医療保険 |
終身医療保険プレミアムDX |
終身医療保険プレミアムDX Lady |
就業不能保険 |
くらすプラス |
3大疾病保険 |
3大疾病保険プレミアムDX |
死亡保険は、被保険者が死亡した際に、家族が保険金を受け取れるものだ。
葬儀をするにもお金はかかり、残された家族は遺産がなければ明日食べるものにも困ってしまうかもしれない。
たとえば、働き盛りのお父さんが急に亡くなり、養育費がかかる子どもや専業主婦をしていた妻が残されてしまったら、たちまち生活が困難になってしまう。
そのような、「いざ」というときの保障をするための保険であり、年齢を重ねるごとに加入時の保険金が跳ね上がる傾向にある。
ガン保険は、被保険者がガンの治療をする際に保険金を受け取れるものだ。契約内容によっては、ガンと診断された段階で、保険金を受け取れる「診断一時金」をつけることも可能となる。日本ではガンを発症して亡くなる方も多いため、すでに契約しているケースもあるだろう。
チューリッヒで医療保険として扱われている2種類は終身タイプのもので、保障が一生涯続く。日々生活する中での入院や手術、また7大疾病にも対応させることができる、病気やけがに備える保険だ。7大疾病とは「ガン」「心疾患」「脳血管疾患」「糖尿病」「高血圧性疾患」「肝疾患」「腎疾患」の7つの病気のこと。7大疾病は入院が長期化しがちであるため、チューリッヒの医療保険でうまくカバーしてあげるといいだろう。
就業不能保険というのは、チューリッヒでは対象となるストレス性疾病による入院時や5疾病などで就業が不可能になってしまった際に、保険金を受け取れるものだ。チューリッヒでは就業不能年金と呼んでおり、受け取り方も毎月受け取る方法や一括で受け取る方法など、ニーズに合わせて年金受給できる。ただし一括で受け取る場合、一部一括のケースを含め、毎月受け取る総額よりも計算の都合上、受取総額が少なくなってしまうことがある。どうしても、まとまったお金が必要でないならば、毎月受け取っていったほうがお得だ。
最後に3大疾病保険だが、3大疾病と呼ばれる「ガン」「急性心筋梗塞」「脳卒中」の保障が一生涯続くものだ。治療費はもちろん、手術費や入院費、また先進医療にも対応しているため、3大疾病の治療を行う可能性を考慮すれば、加入すべき保険ともいえるだろう。
終身医療保険 プレミアム DXの5つの特徴
保障内容 | 基本プラン | あんしんプラン | カスタマイズプラン | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1回の入院の支払限度日数 | 30日 | 60日 | 30日/60日/120日※1 | ||||
入院費 | 入院したとき | 1日5,000円 | 1日10,000円 |
1日5,000円/
10,000円/15,00円
|
|||
手術費 | 手術を受けたとき | 入院中 | 5万円 | 5万円 | 5万円 | 10万円 | 20万円※2 |
外来 | 5万円 | 5万円 | 5万円 | 5万円 | 5万円 | ||
放射線治療を受けたとき | 5万円 | 5万円 | 5万円 | 10万円 | 20万円 | ||
延長入院 | 7大疾病で入院したとき | 1日5,000円 | 1日10,000円 | 入院給付日額と 同額/付加しない |
|||
ストレス性疾病で入院したとき | 1日5,000円 | 1日10,000円 | 入院給付日額と 同額/付加しない |
||||
先進医療 | 先進医療を受けたときの治療代 | 通算2,000万円 | 通算2,000万円 | 左記プランと 同額/付加しない |
|||
先進医療を受けたとき (交通費や宿泊費) |
1回15万円限度 | 1回15万円限度 | 左記プランと 同額/付加しない |
||||
通院費 | 退院後に通院したとき (交通費や宿泊費) |
- | 1日5,000円 | 左記プランと 同額/付加しない |
|||
診断一時金 | 3大疾病で所定の状態になったとき | - | - | 1回50万円/100万円※2 | |||
払込免除 | 3大疾病で所定の状態になったときに 以後の払い込みを免除 |
- | - | 付加する/付加しない | |||
入院一時金 | 入院を開始したとき | - | - | 1入院5万円/10万円/20万円 | |||
就業不能年金 | 所定の就業不能状態や 不慮の事故による障害状態に 該当したときなど |
- | - | 年金月額 5万円~30万円 |
|||
年金支払期間 1年・2年・3年・5年 または10年 |
|||||||
保険期間・保険料払込期間 55歳満了・60歳満了・ 65歳満了・70歳満了・75歳満了 |
※1 入院費については支払限度日数365日型もあり、1日につき2万円の入院給付金となっている ※2 入院費(入院給付日額)が10,000円以上の場合に選択可
終身医療保険プレミアムDXには、5つの特徴が備わっている。
3大疾病や7大疾病の入院は支払日数無制限の一生保障
3大疾病や7大疾病で入院した場合には、支払日数が無制限で、一生涯保障が続く。ただし、カスタマイズプランで延長入院特約を付加していない場合は、7大疾病の対象外となってしまうため、注意が必要だ。
約1,000種類の手術を何度でも保障
手術とひと言でまとめても、手術は多岐にわたるが、約1,000種類の手術を何度でも保障してくれるのが、チューリッヒの終身医療保険プレミアムDX。保険金がどれだけ受け取れるのかは一覧のとおりだが、基本的には1手術5万円。カスタマイズプランで保障を手厚くすれば、最大20万円まで受け取ることができる。ただし外来での手術の場合は、どのプランを選んでも1手術5万円の保障になっている。
ただし注意点として、複数回手術を受けても保険料算出に1回の手術として取り扱われる一連の手術だと、受け取れる保険料は1回分のみ。しかし、保険を解約しないかぎり一生涯続く保障であるため、手術料の負担を減らすためにも、医療保険を利用するのが賢いと言えるだろう。
先進医療を通算2,000万円まで保障
先進医療には高額な治療費がかかるが、通算で2,000万円まで保障される。通算であるため、仮に1,500万円の先進医療を受けた場合は、残りの期間は最大500万円までしか保障されない。言いかえれば、一生涯で2,000万円まで保障されるものだ。
退院後の通院医療は1日5,000円給付
退院後、そのまま日常生活に戻れるとは限らない。薬をもらいに行ったり、検査をしたり、退院しても病院に通わねばならないこともある。単なる通院だけならば保障はないが、退院後の通院に関しては1日5,000円の給付があるため、交通費や宿泊費に充てることができる。
ただし、いつまでも通院保障を受けられるわけではなく、1回の退院後通院期間あたり30日を限度とされており、通算で1,095日限度になっている。
保障を自由にカスタマイズできる
終身医療保険プレミアムDXの特徴は、保障を自由にカスタマイズできる点にある。一覧表ではカスタマイズプランとして表記してあるが、各種特約をつける・つけない、1回の入院の支払限度日数をどこまで増やすかも自由にカスタマイズ可能だ。当然、チューリッヒで用意されている保障内で選ぶことにはなるが、ほしい特約といらない特約を厳選することで保険料を抑えることもできるだろう。
終身医療保険 プレミアム DX Ladyの6つの特徴
保障内容 | 基本プラン | あんしんプラン | カスタマイズプラン | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1回の入院の支払限度日数 | 30日 | 60日 | 30日/60日/120日 | ||||
入院費 | 入院したとき | 1日5,000円 | 1日10,000円 |
1日5,000円/
10,000円
|
|||
女性特定疾患で入院したとき | 1日5,000円 | 1日5,000円 |
1日5,000円
|
||||
手術費 | 手術を受けたとき | 入院中 | 5万円 | 5万円 | 5万円 | 10万円 | 20万円※ |
外来 | 5万円 | 5万円 | 5万円 | 5万円 | 5万円 | ||
放射線治療を受けたとき | 5万円 | 5万円 | 5万円 | 10万円 | 20万円 | ||
延長入院 | 7大疾病で入院したとき | 1日5,000円 | 1日10,000円 | 入院給付日額と 同額/付加しない |
|||
ストレス性疾病で入院したとき | 1日5,000円 | 1日10,000円 | 入院給付日額と 同額/付加しない |
||||
先進医療 | 先進医療を受けたときの治療代 | 通算2,000万円 | 通算2,000万円 | 左記プランと 同額/付加しない |
|||
先進医療を受けたとき (交通費や宿泊費) |
1回15万円限度 | 1回15万円限度 | 左記プランと 同額/付加しない |
||||
通院費 | 退院後に通院したとき (交通費や宿泊費) |
- | 1日5,000円 | 左記プランと 同額/付加しない |
|||
診断一時金 | 3大疾病で所定の状態になったとき | - | - | 1回50万円/100万円※ | |||
払込免除 | 3大疾病で所定の状態になったときに 以後の払い込みを免除 |
- | - | 付加する/付加しない | |||
入院一時金 | 入院を開始したとき | - | - | 1入院5万円/10万円/20万円 | |||
就業不能年金 | 所定の就業不能状態や 不慮の事故による障害状態に 該当したときなど |
- | - | 年金月額 5万円~30万円 |
|||
年金支払期間 1年・2年・3年・5年 または10年 |
|||||||
保険期間・保険料払込期間 55歳満了・60歳満了・ 65歳満了・70歳満了・75歳満了 |
※入院費(入院給付日額)が10,000円以上の場合に選択可
終身医療保険プレミアムDX Ladyには、終身医療保険プレミアムDXにはなかった特徴も備わってる。
女性特有の病気を手厚く保障
終身医療保険プレミアムDX Ladyの目玉である、「乳ガン」「子宮ガン」「帝王切開」「関節リウマチ」「卵巣機能障害」といった女性特定疾患で入院したときに、通常の入院したときにプラスして給付金を受け取れるものだ。乳ガンになって入院した基本プラン加入者ならば、1日1万円受け取れる。
ここだけが、保障内容としては終身医療保険プレミアムDXとの差になる。
3大疾病や7大疾病の入院は支払日数無制限の一生保障
3大疾病や7大疾病での入院は、終身医療保険プレミアムDX Ladyでも一生涯保障となる。カスタマイズプランで特約を付加していない場合を除いて、支払日数無制限で受け取ることが可能だ。
約1,000種類の手術を何度でも保障
多くの手術を、何度でも保障してくれる保険となっており、約1,000種類にわたる。
先進医療を通算2,000万円まで保障
先進医療は、通算で2,000万円まで保障されるため、高額な治療費負担を恐れる必要がなくなるだろう。ただし、「通算」である点には注意が必要だ。
退院後の通院医療は1日5,000円給付
退院後に通院したときにかかる交通費や宿泊費も、1日5,000円まで給付が可能だ。
保障を自由にカスタマイズできる
終身医療保険プレミアムDXと同じく終身医療保険 プレミアム DX Ladyの保障も自由にカスタマイズできるのが特徴だ。
表に記載しているとおり、さまざまなカスタマイズ方法があるので自分に合った保障を選択することが大切だ。
チューリッヒ医療保険のメリット・デメリット
チューリッヒ医療保険にはメリットだけでなく、デメリットもあるため、それぞれ確認しておくことが大切だ。
メリット:保険料が安い
昔ながらの店舗型で、営業マンを多数抱えて保険を売り込む体系でないため、保険料が安く設定されている。月々の支出を少しでも減らしたい若者には、保険料が安いのは大きなメリットだ。
メリット:先進医療保険特約が終身タイプ
先進医療は高額な治療費がかかるが、いつ自分が必要とするかわからない。チューリッヒの医療保険ならば、先進医療保険特約が終身タイプであるため、一生涯「通算額」以外は気にせず先進医療を受けられる。
メリット:メンタル疾患の保障が手厚い
昨今ではメンタル疾患を抱える患者も増えてきている。実際、精神をやられ、精神疾患となり自殺にまで追い込まれるケースもあるほどだ。そのような企業に勤めていなくとも、精神障害を患う可能性が増えてきているため、メンタル疾患の保障が手厚いのは大きなメリットといえるだろう。
デメリット:3大疾病診断給付金が2年に1度
3大疾病診断一時金は、特約を付加しても前回の3大疾病診断給付金の支払事由発生時から2年経過した日の翌日以後に、3大疾病のいずれかの治療を直接の目的として入院したときしか保障を受けられない。また、入院を伴わない場合には、診断を受けても給付を受けられない点がデメリットといえるだろう。
チューリッヒ医療保険はこんなひとにおすすめ
チューリッヒの医療保険は、若いうちから加入しておく方はもちろん、年を取ってからでも幅広い保障をひとつにまとめて管理したい方におすすめだ。単なる入院だけでなく、退院後の通院特約や先進医療の特約、また就業不能年金もまとめられているため非常に便利となる。死亡時やガンの治療時のリスクにはやや手薄になってしまうため、気になる方は死亡保険やガン保険も視野に入れるといいだろう。
医療保険はお早めに!
医療保険は、高齢になればなるほど保険料が高くなってしまう。保険会社も営利目的で運営されているため、高齢になって病気やけがのリスクが高まれば保険金を出さねばならない確率が格段に高くなるため、当然の結果だ。
若いうちから早めに加入することで、保障がある安心感を得られるだけでなく、安い保険料で一生涯保障が続くため、医療保険は早いうちに加入するのがベストと言えるだろう。
【関連記事】
・保険代理店は何をしてくれる?メリット・デメリット、信頼できる代理店の見つけ方とは?
・国民共済より県民共済?「都道府県民共済」がコスパ最強といわれるワケ
・生命保険加入時に告知義務違反をするとどうなる?保険金がもらえない?
・医療費控除の還付金が思ったより少ないのはなぜ? 仕組みを学ぼう
・個人年金保険のメリット・デメリット 保険で個人年金の積み立てができる