医療保険選びに最も必要な知識とは
医療保険は入院日額や保障日数によって保険料が異なりますが、病気や手術の際の平均入院日数は、30代で約15日、50代で約23日となっています。当然病気や手術の種類によって異なりますが、平均的な入院日数は約20日前後ということが言えるでしょう。
20日も入院すれば数十万のお金が発生してしまうところですが、日本には高額療養費制度という公的保障が存在し、一般的な家庭であれば約80000円の負担から足を出た金額に関しては国が補助してくれるという制度があります。そのため入院日額10000円で20日入院した場合200000円が保障の対象となりますが、実際にかかる医療費は約80000円ですから、病院の食事代や差額ベッド代を考慮してもプラスになる場合が多いです。
しかし、入院期間中は仕事を休まなくてはいけませんから、その分の保障も含めると安易に考えることはできません。つまり医療保険を検討する際は休業した場合の所得と高額療養費制度についてしっかり計算してから検討しましょう。
入院が必要になる確率
保険会社アクサダイレクトが行った入院する確率についての調査によると30代男性で約0.3%となっており、60代以降から急激に増加し、日本人の平均寿命を超える85歳以降に関しては約10%となっています。万が一の事態に備えるのが保険ですが、このように見てみると意外に入院するリスクは少ないような印象を受けるでしょう。
保険料の増加が著しく目立ってくる60代でさえ約1.3%という結果になっています。ただ一度病気で入院した方ならおわかりいただけると思いますが、入院は体力的にも精神的にも経済的にも多くのダメージがあります。保険会社に納める保険は相互扶助の精神で成り立っていますから、支払った保険料は誰かの保険金に当てられます。自分は大丈夫と思っていらっしゃる方も多いとは思いますが、万が一の事態に備えるために医療保険は必要であると考えられるのではないでしょうか。