いざというときのために備えておく医療保険は、今や各社さまざまな商品を出しているので、どれを選べばよいか判断が難しくなっている現状がある。自分に合った保険がどういう内容のものなのかを検討せず、契約したケースも少なくないだろう。そんなときに参考にしたいのが、プロの意見である。この記事では、保険のプロがおすすめする医療保険をランキング形式で紹介する。

プロならこう選ぶ!医療保険の選び方

医療保険,プロが入りたい医療保険ランキング
(画像=jesadaphorn / Shutterstock.com)

プロの目線は、ポイントを押さえた医療保険の選び方を重視している。一般的に医療保険を選ぶ場合には、どうしても保険料の安さに目が行きがちだが、プロは内容や特約にも注目しながら医療保険を選ぶ目線を持っている。プロが選ぶノウハウを交えながらプロの選ぶ医療保険を紹介する。

保険料は月額1,000円台でも大丈夫

医療保険には、任意保険以外にも公的位医療保険制度に基づいた医療保険があるため、高額医療制度などを併用すれば、そこまで手厚いサポートが必要ない場合も実際は多い。このことから月額1,000円程度の医療保険でも必要な保障がついていれば十分に対応できることが考えられる。

保険商品の内容を紹介する際、サポート内容の充実さを前面に出すがこれらの内容に比例して保険料は確実に高くなる。そして、それらの手厚いサポートが必要だという錯覚に陥りやすいものだ。しかし冷静に考えてみれば、公的医療保険の制度をよく知らないまま任意保険のみを頼りにしている場合も少なくない。しっかり、公的医療保険を理解した上で任意保険を選べば、そんなに高い保険でなくとも対応可能といえる。

保障内容の充実

保険商品を選ぶ際には、どうしても保障内容の充実が欠かせない。どれだけ充実しているかを確認すればするほど、保険料は高くなり月々の負担が増える傾向にある。医療保険は、生活スタイルと自分が懸念する将来像を掛け合わせて、必要な分だけを保障内容に入れるべきだ。

その他のサポート

医療保険には、各保険会社が独自のサポートを設けている場合も多い。基本的な部分は保険会社によって違いは少ないが、独自のサポートは特約も含めて意外とニーズにあった内容が多いので、チェックしておくと良いだろう。

医療保険に関するQ&A

医療保険の内容は、ファイナンシャルプランナーなどの詳しい専門家から口頭で説明を受けないと、なかなか全貌が把握しづらい。しかし自分にとって非常に重要なことので、詳しい内容について把握しておきたいという声も多い。ここでは、そんな疑問を払拭すべくQ&A形式にして紹介する。

医療保険は主契約にすべき?

医療保険を主契約とするメリットとして、商品のバリエーションが豊富な点が挙げられる。自分用にカスタマイズできる自由度もあるので、必要な保障だけ残していらない分を削除することも可能だ。デメリットとしては、死亡保障とは別の契約になることで手続きが煩雑になり管理がしにくくなる点が挙げられる。

一方で医療保険を特約とするメリットは、手続きや管理が簡易化され契約内容の把握がしやすくなる点が挙げられる。デメリットとしては、主契約が消滅すると同じように特約もなくなる点だ。特約は主契約に引っ張られる形になるので、新たな医療保険を契約しないといけなくなる。

これらのことから、長期にわたって主契約分を見直す予定がないのであれば、特約医療保険でも問題ないといえるが、特約内容が自分にとって最適かどうかの見極めが必要になる。

いずれかが当てはまらない場合には、手続きや管理が大変でも主契約にしたほうが得策だ。契約の管理については、保険の窓口を一元化することで、ある程度こなすことができるだろう。

保険期間はどのくらいがいいの?

保険を支払う期間には、短期払いと終身払いの2種類がある。短期払いは、ある一定の年齢まで保険料を支払うもので、それ以降の保険料がなくなる上に保障だけがそのまま継続される。

一方で終身払いは、保険料を一生涯払い続ける保険だ。亡くなるまで保険料を支払う必要がある代わりに、月々の保険料が安いメリットがある。

とにかく月々の保険料が負担に感じている場合には、終身払いが向いているといえる。しかし、少しでも老後のことを考えて保障だけを残したい場合には、少し高くなっても短期払いを選択するほうが得策だ。

先進医療特約はつけるべき?

先進医療にかかる費用は、公的医療保険制度の適用にならない。そのため、全額自己負担となっているのが現状だ。先進医療は、日々技術が進化しており、画期的な癌治療などが対象になっている。今後のことを考えれば、先進医療で治すことのできる病気は増えていく傾向にあるといえるだろう。

これらのことに鑑みていくと、先進医療特約はつけておくに越したことがないといえる。

女性特約はつけるべき?

女性特約は、女性特有の病状に対して適用される保険制度で、子宮がんや乳がん、出産に伴う手術などが主な対象になる。ただし、女性特有の病状については通常の保険適用範囲で賄えるものも多いので、さらに手厚いサポートを受けたい場合にはつけておくといいだろう。

子供や家族のことを優先する方や、早めの社会復帰を目指す方は、女性特約が生きてくる可能性がある。

三大疾病特約に加入すべき?

三大疾病とは、心筋梗塞・脳卒中・がんを指したものであり、それに対する特約が設けられている保険商品は少なくない。最近では八大疾病が適用になるケースもあり、該当する病状のバリエーションが増えている傾向にある。

医療保険を考える上で三大疾病特約については、入っておいたほうがよいと考えるべきだが、「果たして3つの疾病だけで事足りるのか?」と思う場合には、五大疾病や八大疾病の特約も検討するとよいだろう。

がん特約は加入すべき?

三大疾病の中でも、がんは予防が難しい病気だ。脳卒中や心筋梗塞については、普段の生活スタイルや食事に気を使えば、ある程度の予防線を張ることができる。

しかしがんについては、普段の生活スタイルを変えても予防線を完全に張ることは難しい。しかも、がんは再発のリスクも高く一度かかれば長期にわたって入退院を繰り返す可能性も出てくる。

これらのことを踏まえると、がん特約は加入すべきであり、三大疾病特約よりも優先度を高く設定したほうがよいだろう。

ご自分にあった医療保険選びを!

医療保険選びは、とにかく自分にあったものを根気強く探し当てるのが重要だ。医療保険は、今回紹介した任意保険だけでなく公的医療保険も適用されることを忘れてはならない。どうしても公的医療保険を詳しく説明してくれる人はいないので、制度を知らないまま保険に加入してしまいがちだ。

公的医療制度を使えば、意外に保険料を安く済ませることもできる可能性があるので、そのことを踏まえて自身に合った保険を検討してみてはどうだろうか。