「もしもし?」
日曜日の夜に電話がかかってきました。よく通っている美容院の店長からです。
「ちょっと相談があるのですが、お時間は大丈夫ですか?」そう話し始めたところーー店長のお母様が、銀行から定期預金が満期になったとの連絡を受け、窓口に呼ばれたそうです。そこで、銀行員から「一時払いの外貨建て変額年金保険」を勧められ、入ってしまったということでした。
「これはヤバイ保険だ!」
その美容院で、髪を切ってもらいながら、保険について話す機会はたくさんありました。ですから、店長も「これはヤバイ保険だ!」とピンときました。で、解約をしたいということで、私に相談の電話をしたわけです。幸い、契約してから6日目なので、クーリングオフが可能です。
クーリングオフは契約日から8日以内です。しかし、ギリギリに手続きをすると何かあったときに困ると思い、「明日にでも解約の手続きをした方がよいでしょう」とアドバイスをしました。「解約の意思を示すことで、手続きは特に問題はないと思います」とお伝えしました。
銀行が儲かる商品は、私たちが損をする商品
契約した保険は、どういう内容ですか? と店長に聞いたところ、オーストラリアドル(豪ドル)の一時払い変額個人年金保険ということでした。
ああっ、やはりという感じですね。
豪ドルの一時払い変額個人年金保険は、銀行で力を入れている主力の保険商品です。なぜ、これが銀行の一押しかというと「銀行が得る手数料」が大きいから。つまり銀行が儲かる商品だからです。しかも、手数料は開示されていません。