発達する医療技術を背景に長寿大国といわれる日本では、「人生100年時代」が発表されるほど長生きする時代となったが、同時に老後のリスクも顕著に表れているのが現実だ。

老後の介護や生きていくうえで必要となる資金など、直面するリスクは山積みである。 こうした問題に備えるため生命保険への加入を検討している方も多いのではないだろうか。

「生命保険ってよく聞くけど制度とかプランとか難しそう」 「実際にどれくらいのお金がかかるのか不安……」

今回は生命保険に加入する際、どのように判断すれば良いかを解説する。生命保険に加入する際の見積もりも詳しく知ることができるので、参考にしてほしい。

【年代別】生命保険見積もりシミュレーション一覧表

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(画像=PopTika / Shutterstock.com)

20代~50代まで終身型生命保険の1年間見積もりシミュレーションを分かりやすく一覧表にしたのでみていこう。

年齢 保険料/年間
20 13,224円
25 15,228円
30 17,640円
35 20,520円
40 24,000円
45 28,044円
50 32,652円
55 37,836円

参考:ライフネット生命

なお、ここでは5,000円の入院給付金、50,000円の手術給付金として計算する。

入院給付金とは万一入院した際に受け取ることのできるお金で、ライフネット生命では最短当日退院でも5日分が保証されているため5,000円×5日=25,000円を受け取ることができる。

同じく手術給付金とは万一手術した際に受け取ることのできるお金で、ライフネット生命では入院給付金の10倍を受け取ることができる。

上記の一覧表を見て分かる通り、年代が上がるにつれて支払う保険料が上がっている。

基本的に保険料というのはリスクに応じて支払う金額が変わっていく。保険でいうリスクとは年齢のことを指すため、必然と図表の値段になる。

当然保険金に設定する額によって月々の支払い額も変わっていくが、参考として上記の一覧表を見てもらえれば良いだろう。

生命保険で押さえておくべき4つのこと

生命保険への加入は人生における2番目に高い買い物といわれるほど慎重に選ばないといけないものだ。

今では多種多様な保険があり月々数百円からも珍しくはない。こうした背景から適当な保険選びをしている方も多いのではないだろうか。

生命保険は契約期間中、ずっと付き合う保険なので、自分に合った保険選びをしない後悔することになる。ここでは生命保険に加入する際に押さえておきたい4つのポイントを紹介する。

保障期間はいつまでにするか

生命保険に加入する際にまず決めないといけないのが保障期間である。保険が必要だと思う期間を算出してから保険金や月々の保険料を決定する。

30代既婚、3歳のお子さんを持つ年収400万のサラリーマンを例に出す。自分が万一の際に倒れてもまかなえるよう、お子さんが高校、大学へ入学するまでの期間加入しておくと補填できるだろう。息子が独立した50代では、老後に備えた保険へ切り替えることも可能である。

このように保障期間をいつまでに設定するかで目的や加入すべき保険が見えてくるので、先を見据えての選択が大事である。

保険金はいくらかけるか

生命保険の保険金によって月々支払う額も変わってくる。

生命保険文化センターが3年に一度行っている2018年度「生命保険に関する全国実体調査」によると、普通死亡保険金額は全生保で2,255万となっており、前回の2015年度調査と比べると168万マイナスとなっており、若年層世帯の加入が年々減っていることが原因と考えられる。

家族構成によって設定している保険金も異なってくる。小学生~大学・短大生の末っ子を持つ家庭だと、平均3,500万と高額に設定されている。子供が就学を終えた家庭の場合は平均2,500万に設定され、60歳前後の高齢者夫婦であれば1,500万と、人生のライフステージによって保険金が低くなっていることが分かる。

不要に高額に設定しても月々支払いの負担が大きくなってしまうので、自身や家庭の将来をしっかりと考慮したうえで決まる必要がある。

保険料をいつまでにいくら払うか

生命保険へ加入後は払い続けるだけと思っている方も多いのではないだろうか。

お子さんのいる家庭であれば自立するまでの期間に万一のことが起こっても家庭をまかなうことのできる金額に設定する必要がある。

お子さんの自立後では、定年までの期間に病気や入院などのリスクに備えた金額に設定し直すことが大切である。

保険料をいつまでにいくら払うのかを最初に決めておくことで自分が欲しい時に欲しい額を貰うことができる。

いくら戻ってくるのか

生命保険での解約返戻金と満期保険金でいくら受け取ることができるのかは把握しておきたいところだ。

そもそも解約返戻金とは、契約者が自ら保険を解約した際に払い戻されるお金のことだ。通常、契約してから年が過ぎていくほど返戻率も上昇し戻ってくる金額も多くなり、今まで払った総額を上回ることもある一方、逆に下回ることもあるので、自分が加入する保険の内容がどうなっているか確認が必要だ。

満期保険金の支払い原資となる保険料は、予定利率・予定死亡率というものをもとに計算される。保険会社は、支払われた金額の一部を積み立て、そのお金を運用している。予定利率とは、その際にどれくらいの割合で増えていくのかが約束される運用利回りのことで、保険会社によって異なるため見比べて決めよう。

生命保険の選び方

万一の際に備えておきたい生命保険だが、今では保険会社も多くどれを選んで良いか明確な線引きが分からない方も多いのではないだろうか。

「よく聞く保険会社だから安心できるだろう」と容易な理由で選んでしまっては後悔してしまうので、納得できる理由を持って決めよう。

目的を決める

一口に保険といっても急な病気や怪我に備えるものや、一生涯を保障するもの、一定期間の保障など目的によってさまざまなタイプが存在している。

自分が死亡した際に残された家族を経済的に支えるため、老後のための資産準備や子供のための教育資金など、明確な目的を持って決める必要がある。年代別や結婚、出産などで保障内容も大きく異なるため自分の現状を再整理も大切だ。

ライフステージに合わせた保険内容を組み込むことで無駄な出費を抑えることができるので、保険に入る目的を明確にしよう。

種類を決める

一見複雑な仕組みに見える生命保険だが、基本的な構造はこれから紹介する3つの種類に分類される。

1.定期保険
定期保険(掛け捨て保険)は契約時に保障期間を一定期間に定める保険だ。
契約満了時には返戻金が受け取ることができないが、その分月々に支払う保険料も安く済むため安い保険料で手厚い保障を受けることができる特徴がある。

契約時に定めた保障期間が過ぎた場合に契約を継続をするかどうか選択できる更新型にすれば将来何が起きても安心だが、年齢が高くなるにつれて保険料も高くなってしまうので注意が必要だ。

自身のお子さんが大学を卒業するまで、社会人になるまでの5年、10年間だけ万一に備えたいという人や、住宅ローンを完済するまで、公的年金を受給できるまでといったように、人生の節目に設定して加入する人が多い。

2.終身保険
終身保険(貯蓄型)保険は一生涯保障期間が続く保険だ。解約時に返戻金という形でこれまで積み立てられたお金の一部を受け取ることができる貯蓄性を備えた保険だ。

保険会社によって異なるが、通常保険料を支払ってから3~5年後より配当金が積み立てられる。一生涯払い続ける保険のため、急なお金が必要になった場合は一部の保険を解約し返戻しお金を受け取ることができる。

定年を過ぎた第2のライフステージに備え貯蓄性のある終身保険を利用する人も多いが、近年では低金利が続き返戻金が支払った保険料よりも下回るデメリットもあるので注意したい。

一生涯ということもあり、月々支払う保険料は抑えられる特徴がある。

3.養老保険
養老保険は貯蓄機能のある保険だ。契約時に定めた死亡保険金と満期保険金が同額という特徴があるため、契約満期まで保障を受けなかった場合でも満額受け取れる。

契約満期までにいくら貯金がしたいかを明確にしたうえで契約をすると自動で月々の支払額が設定されるので、計画的に貯金できる。

保障内容を確認する

どんな目的でどの保険に加入するか決まったら、保障されている内容を確認しよう。

当然ともいえるが、自分の目的に沿わない保障内容であれば契約をするべきではないので、最終確認の意味を込めて一通り目を通す必要がある。

また、契約後1年おきに契約内容確認書類が手元(電子版もあり)に届くので、現状の目的と内容との乖離がないかチェックすることも大事だ。

主に確認するべき内容は、

・証券番号
・保険種類
・ご契約情報
・保障内容

上記4つである。

日々変動するライフステージに合わせた保険が必要なので、保障内容の見直しは非常に大切である。

生命保険の見積もりは各社公式ホームページで行おう!

今回は見積もり一覧表や生命保険に加入する際に押さえておきたいポイントを紹介した。

生命保険へ加入する際に自分がどの保険を選べば良いかお分かりいただけただろうか。

なぜこの保険に入るのか、いつまで加入するのかなど明確な理由を持つことは保険に加入するうえで非常に大切なポイントとなるのでしっかりと検討してから加入してもらいたい。

また、生命保険の見積もりは各保険会社のホームページから簡単に行えるので、加入する保険が見つかった場合はぜひ試してみてはいかがだろうか。