保険見直し
(写真=PIXTA)

大学を卒業して、おばの知人に言われるままに入った生命保険。定期特約付き終身保険は、今思えば「バカ」としか思えないような保険料を当初、毎月支払っていた。さすがに30代になって減額したが、それでもしっかりとした見直しは先送りしていたアラフォーライターが、生命保険の見直しをしてみた。

1.1万円の保険料が更新後はなんと……

まず筆者が入っている生命保険の説明をしよう。これは「定期特約付き終身保険」というものだ。主契約が終身保険で、一定期間保険料を支払えば、それ以降は保険料は支払わなくてもよく(終身)、死亡したら保険金が出る。だがその保険金は微々たるもので、そのうえに載せている「特約」で死亡した場合の保険金が上乗せされることになっている。

だがこれは「定期」のため、ある期間までいくと更新しなければならなくなる。そしてその更新の時期が近づいているのだ。

非常にお恥ずかしい話なので契約内容を詳細まで詳らかにすることは遠慮するが、いま1万1000円ほど支払っている保険料が、このままだと2万8000円ほどになってしまうようで、これはイカンということで見直すことにした。

とはいっても、実は数年前に見直しをしたときに、数年後に保険料がグンとあがることは分かっていた。ついつい後回しにして直前になったということなのである。

その見直し時のFPは個人的にお世話になっている人だったので、またお願いするつもりだったのだが、その方が若くしてお亡くなりになったので、今回は基本、自力で見直すことを考えた。まず行なったのは、契約している保険会社に見直しプランを出させることだった。

新たにどういう保険を組むか

筆者は住宅を購入しており、住宅ローンを契約している。自宅は共働きの妻との共有で、ローンもだいたい半分ずつで組んでいる。実際には毎月の振り込み分は筆者の給料からねん出しているのだが、団体信用生命保険にも加入しているので、死亡すれば自分の分のローンは支払う必要がなくなる。

なので今回の見直しは、「妻の分のローン残額くらいは保険でまかないたい」というのが出発点だ。もちろんもっと残すという選択肢もあるのだが、「すべて保険で」という発想はない。最低限のところをカバーしておけばいい。

まずこれまで契約していた会社についてだが、ここは大手生保。定期的な訪問との名目で連絡がきていた。面倒で反応しなかったのだが、さすがに更新が迫っていたので対応した。

「とにかく月額の保険料を1万円程度、今くらいにしたいので、見直しプランを出してくれ」とお願いをした。

さらに「投資も貯蓄もしているので、すべてを保険でまかなうつもりはない」と、“多少は金融商品に対する知識がありますよ”ということをにおわせた。

「毎月の保険料から決める」のがいい見直し方法だとは思っていない。だが「そのままいけば2万8000円になる」と言ってのけるくらいなのだ。このお願いに対して、どれくらい(私にとって)フェアなプランを出してくるか見たかった。

自宅と職場の間の某駅近くのカフェでお会いした保険会社の担当者からは4-5案のプランが提示された。結果からいうと、もうこの会社とは契約できないなという印象のプランだった。