信頼の置けるFPに相談してみた
2社で紹介を受けた保険商品の資料とプランをもとに、信頼のおけるFP氏に相談にのってもらった。このFPは基本的に保険は死亡保険だけでよく、三大疾病への対応は不要、入るなら、がん保険だけでいいという立場の方だ。
まず大手保険会社から出てきた更新プランから見てもらった。「意味がない」「分からない」「辞めていい」とバッサリだった。その理由を書いてしまうと、どの会社の商品か分かってしまうので、ここでは書かないでおく。何もその会社をきゅう弾したい訳ではない。
そしてA社で紹介してもらった商品から順番にみてもらったのだが、これもほとんどダメだった。中には悪くなさそうな反応のものもあった。
A社であるがん保険を紹介してもらい、それは良さそうだなと思っていたのだが、もっと別のいい商品を教えてくれた。
またここではっきりさせておかなければいけないのだが、そのFP氏は保険を紹介しても何の利益も得ない。つまり純粋に私のために紹介にのってくれている。
そしてB社から紹介してもらった商品も見てもらった。意外なことに、このうちの一つは「これはいいのでは」との答えだった。
そして契約へ……
筆者は、FP氏が紹介された商品か、A社、B社で紹介されたもののどれかにしようと絞り込み、契約してしまおうと再びA社に向かった。
正直もう、保険会社に直接連絡してもよかったのだが、最初にそれなりに分かりやすく解説してくれたA社の担当者に売り上げをつけてあげたかった(やはり営業マンが一度顔を合わせて話したがるのも分かる。人情というものだろう)。
再びA社を訪れた筆者は、正直に他社に行ったことやFPに相談をしたことを告げたうえで、絞り込んだ最終選択肢を伝えた。
もちろんではあるが嫌な顔ひとつせず、担当者は「その中ならこれがいい、なぜなら……」と解説してくれた。そして前回とは支払い期間を変更してシミュレーションをいくつか出したうえで、決めた。
決めた商品は、死亡時だけではなく、働けなくなった時にも保険金がおりるものだ。死亡保険だけではないので保険料は少し高くなったが、何らかの事情でしばらく働けなくなるということはあってもおかしくないと思った。
アラフォーにもなれば、主に年上とはいえ、亡くなった知り合いも何人かいる。自分は死ぬつもりなどまったくないが、不慮の事故などで死なないまでもしばらく働けないということになっても、おかしくないだろう。保険料が高くなったとはいっても、それでも別に入った(FP氏から紹介された)「がん保険」と合わせても、1万円ちょっとで済んだ。
またこれまで入っていた大手生保の終身保険は、主契約だけ残すことにした。保険料は微々たるものだが、自分の葬式代だと思ってもらえればいいかと考え、もうしばらく、まいつき1000円ちょっと払い続けることにした。もう十分、その大手生保には保険料を納めてきたが、このサンクコストはどうしようもない。いますべて解約するのが得か、残すのがいいか、その終身保険の部分だけに限って考えて、残すことにしたのだった。
実は最後に、「非喫煙者割引」についてちょっと悩ましい事態もあった。これはその名のとおり、喫煙していない人の保険料を安くするというものなのだが、筆者は以前タバコを吸っていたが今は止めている。コチニン検査というものを受けるのだが、過去1年吸ってなければパスできるという。結果として筆者は悩みつつも「非喫煙者割引」がある保険に申し込み、コチニン検査を受けてパスできた。
学び やはり素人が自分だけで決めるのは難しい
結果として、満足のいく見直しができたと思う。今回カギになったのは、信頼の置けるFPと出会えたことだった。
上で書いたが、数年前に一度見直しをした時にも別のFPさんに相談にのってもらったのだが、実はその方は若くして他界された。この事実も、自分が保険に入っておかなければいけないなと思った要因でもある。日本人の保険信仰については、揶揄する意見もあるし、たしかにそれも分からなくもないが、かけるコストに見合ったフェアなものであれば、十分に活用できるはずだ。
昨今、保険に限らずあらゆる商品がIT、ビッグデータの活用の下、推薦されてくるようになった。投資、資産運用の分野でのそれはロボアドということになるのだろう。まさにFinTechの分野である。
たしかにITは便利だし、コストも安くできる。しかし何から何まですべてITに任せればいい、任せるべきだというのがFinTechでもなかろう。あくまで利用者にとっていい形を見つけるための手段でしかないのだから。
今回、自分にとっての大仕事は終わった。しかし生きていくうえで状況が変わることはあるだろう。その時はしっかりと、また新しい状況に合った見直しをしたい。これでもう一生、保険の見直しをしなくていい、とは思っていない(ZUU online編集部)
◇月々の保険料を考え直したい方は、まずは保険選びのプロに無料相談するのがおすすめ
>>保険見直し本舗の公式ページはこちら
【編集部のオススメ記事】
・「信用経済」という新たな尺度 あなたの信用力はどれくらい?(PR)
・資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
・会社で「食事」を手間なく、おいしく出す方法(PR)
・年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
・元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)