(写真=HPより)
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9割近くの世帯が加入している生命保険。医療保険や年金保険などの生前給付型保険に押され、払込金額は低下傾向にある。しかし現役世代の万が一の時の備えとして、今でも欠かせないものだろう。現在、生命保険協会に加盟しているのは41社。各社様々な保険プランを提供しており、自分に合った商品を探すのも一苦労だ。

国内大手4社は「日生・第一・明治安田・住友」

群雄割拠のこの業界で、いわゆる「国内大手」と呼ばれているのが日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命の4社だ。特に、契約者約1000万人、営業職員約5万名を誇り、戦後長らく業界最大手とされていたのが日本生命(ニッセイ)。14年に保険料等収入で第一生命にトップの座を明け渡したが、15年9月中間連結決算では業界首位の座を奪還した。

そんなニッセイの主力商品は「みらいのカタチ」。死亡、病気・介護、医療、老後の資金の4つのカテゴリー・12種類の保険から自由に組み合わせることができるのが特徴だ。今まで「セット売り」がメインだった同社としては、この「単品売り」開始は大きな変化だった。

賛否両論あった看板商品「ライフアカウントL.A.」をようやく撤収させたのは明治安田生命。現在の代表商品は配当付き組立総合保障保険の「ベストスタイル」。名前の通りライフサイクルに合わせて保証内容を毎年見直すことができる商品だ。病気やケガ、重い病気、障害や介護、万が一の時、という4つの備えを必要に応じて組み合わせることができる。必要な保障を必要な保険料で対応できるが、4つの要素はそれぞれ少額でも契約していなくてはならない。

国内生保はほかに大同生命、富国生命、太陽生命、三井生命、朝日生命などがある。いずれも多くの営業職員を持ち、顧客と対面して商品の説明やアドバイスをしてくれたり、内容に不明点があればすぐに問い合わせができたりする。

その分人件費がかかるため、保険料は基本的に高めである。さらに伝統として「セット売り」がまだまだ多いことも、払込金額の上昇につながりやすい。

次々誕生「ネット生保」 SBIアクサとライフネットからスタート

インターネット通販専業で生命保険を売る「ネット生保」は、08年にSBIアクサ生命(現アクサダイレクト生命)とライフネット生命の参入からスタートした分野だ。最大のメリットは、営業職員や書類が不要なことで実現できる低額な保険料。

そして好きな時間に申し込みや手続きができる点も魅力的だ。デメリットとしては安価ゆえ商品の幅が狭いことがあげられる。

例えば、一般保険の「非喫煙体保険料率」や「健康優良体保険料率」などのリスク細分型保険にあたる設定がない。条件を満たしていれば保険料が安くなる仕組みだが、営業職員が対面でチェックを行う必要があるためだ。このようなバリエーションの少なさから、通常の保険の方が安くなる場合もある。

ほかにも楽天生命、オリックス生命保険、損保ジャパンDIY生命などがネット展開をしている。

「外資系」もしのぎ削る

次に外資系生保各社を見てみよう。日本法人がアクサ、プルデンシャル、メットライフアリコ、日本支社がチューリッヒやアメリカンファミリー(アフラック)だ。企業に専属のコンサルタントとして入り、法人契約やその職員向けに生命保険の奨める営業スタイルをとることが多いようだ。営業職員を間に入れずダイレクトに生命保険を販売する文化も根強く、配当金の仕組みも無いため保険料は国内生保よりは安い傾向がある。

その中でも膨大な広告量で知名度や信頼度を上げているのがアフラック。「EVER」が代表的な商品で、特約時事項の選択肢が多い。そして最大の特徴は「60歳(65歳)から払い込み保険料半額」というメニューだ。現役を退いてからは負担を軽くしたいという需要に応えている。

外資系のメリットは、単品での生命保険商品の販売が主なため、内容や構成がシンプルなところだ。しかしこれは顧客側が自分に必要な保険を組み合わせる「オーダーメード」を前提としているためで、知識が少ない人にはハードルが高いだろう。加えて営業所も少ないので、利用するときには自分で手続きや説明を行う必要がある。また国内から撤退してしまう可能性がある。以上を考慮して、自分の生命保険は自分で決めたいという人には向いているかもしれない。

最後に、テレビCMでもなじみ深い「身近で安心」、かんぽについて説明しよう。郵政民営化によって誕生した日本郵政グループの生命保険会社で、窓口は郵便局となる。以前は国の「簡易保険」だったことから、多くの人が加入できる制約の少ない保険として知られている。加入の際に医師の診査が不要ということが最大の特徴で、これはメリットともデメリットともいえる。一般の生命保険に入れない保険金リスクが高い人でも加入ができるため、保険料が割高になりやすいのだ。

「保険会社」も比較しては? くれぐれもイメージで選ぶなかれ

保険を選ぶ際、商品そのものが自分や家族に合っているかどうかが一番重要だろうが、保険会社そのものが信用できるかどうかという視点も欠かせない。生命保険料は、毎月の支払い額は高くなくても長年払っていればそれなりの額にだってなる。

たしかに保険会社が倒産しても、生命保険契約者保護機構によって契約は守られるとはいえ、信用できる会社と契約したいと思うのが人情。保険を選ぶ際に、「商品そのもの」はもとより「保険会社」を比較してみるのもいいかもしれない。くれぐれも広告のイメージに引きずられてはいけないが。(ZUU online 編集部)

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