生命保険に加入するなら…

多くの方は生命保険に入るさい、本当に必要だからと思って契約する人は少ないかもしれない。結婚を機に家族を守るために保険加入を周囲にすすめられたり、保険に入ることが正しいと何となく思ってる人も多い。

深く考えずに保険を契約してしまう人は、たとえば死亡保険と医療保険もまとめ買いで加入してしまい、解約時に解約しにくいなど自由度のない選択をしてしまうケースも見られる。

保険に加入するならば有期払いか終身払いとどちらが適切なのか、この機に見てみよう。


有期払いの特徴

保険には主に一定年齢または一定期間で満了する『有期払い』と、生きて契約している限り保険料を支払い続ける『終身払い』との2種類がある。有期払込タイプでは、払込期間を50歳、60歳、65歳、70歳など年齢で期間を定めるタイプと、3年、5年、10年など年数で設定するタイプがある。有期払込タイプのメリットは保険料の払込総額を固定できる点だ。

一般的にサラリーマンの場合、退職して年金生活が始まる年齢までに払い込みを終えることで、老後の年金の出費を減らすというメリットがある。有期払いタイプの場合は、払込終了後、解約して解約返戻金を受け取るか、解約せずに保障を持ち続けるかの選択をすることも可能だ。

解約する場合、解約返戻金が保険料の払込総額を上回ることもあるため、老後のお金の使い道に選択肢が広がる。一方、月々の保険料は終身払いに比べ、有期払いは割高になる。


終身払いの特徴

終身払いタイプでは一生涯保険料を払い続ける必要がある。有期払いと違って、加入時に総支払保険料が確定せず、長生きすればするほど総支払保険料は増えていく。もしも保険の加入年齢が20代や30代など若い場合は、終身払いより有期払いにして、保険料の総額を固定してしまう方が安くすむケースも多い。

平均寿命が延びていることもあり、何歳まで生きることになるか誰にもわからない。しかし、終身払いタイプは月々の支払額は有期払いのものよりも割安になるので、無理なく払っていけるというメリットがある。