生命保険を選ぶ際のポイントは?

保険のタイプは前述のように有期払いタイプと終身払いタイプがあるが、支払いのタイプ以外に保険を選ぶ際のポイントをまとめてみよう。

1 入院何日目から支払われるか

以前は入院5日目からの保障が主流だったが、今は入院1日目から保障してくれるタイプが主流となっている。給付金の差は4日分だが、その差額と保険料の掛け金を比較してみた場合、入院5日目から給付されるタイプのものの方が割安になっている。保険は数日~1週間程度の入院のために入るのか、もしもの場合の長期入院に対して加入しておくのか目的を明確にすれば、割安な5日目から保障されるタイプの方がメリットがあるともいえる。

2 入院あたりの支払限度日数と保険期間を通じての通算限度日数

入院給付金には、1入院での限度日数や複数回入院での通算限度日数があり、その範囲内で入院給付金を受け取ることができる。1入院支払限度日数は30日、40日、60日、120日、180日、360日、730日、1000日などがあり、同じような保障内容の医療保険を比較してみたときに、保険料が安かったり高かったりするのは、この1入院支払限度日数が関係する。

同じ病気で入院していても、それぞれ別の入院となる場合は、それぞれ1入院の支払限度日数まで入院給付金を受け取ることができる。保障期間中に受け取れる限度日数である通算限度日数を越えては、入院給付金を受け取ることはできない。もちろん、それぞれの日数が長いほど保険料は高くなり、短いほど割安となる。自分がもし入院した場合、1入院と通算の入院日数がどれだけであれば適切か、保険料との兼ね合いも入れて計算しておくと良いだろう。

3 特定の保障の付加について調べる

オプションとして、がん入院特約、女性疾病入院特約、成人病入院特約などの特約を付加することもできる。家族の病歴や自分の生活習慣などに照らし合わせ、手厚く保証をつけたい部分は付加する選択も検討してみよう。

4 手術の給付タイプ

手術給付の対象となる手術は、おもに88種類の所定の手術を対象とするタイプ、公的医療保険対象の手術に給付を広げているタイプ、これら2つの給付範囲を併用するタイプの3種類。支払いの対象となる術手タイプと給付倍率が保険ごとに定められており、手術給付金の支払いに入院の有無は関係ない。給付倍率などもしっかりチェックしておきたい。

ほかにも、解約返戻金の有無や死亡保険金の有無など、自分のニーズやライプランに合った保険を組み立てると良いだろう。


メリット・デメリットは?

有期払いのメリット

・就労期間中に保険料の支払が終了する
・老後の医療保障を保険料の負担をすることなく受けられる
・解約返戻金を受け取るか、保証を継続するか選択ができる

有期払いのデメリット

・保険料の負担が割高
・払込終了前に亡くなった場合や解約する場合はロスがでる

終身払いのメリット

・毎月の保険料の負担を低く抑えることが可能
・保険の切り替えをしたい場合にロスが少ない

終身払いのデメリット

・一生涯保険を支払わなければいけない(総額が固定できない)
・定年後も保険料の負担が生じる

長生きして長く保険料を払うことになるかもしれないが、目先の保険料をとにかく抑えたいと考えるなら終身払いという選択。長い目で保険の計画をたて、毎月の支払いにも無理がないようなら、やはり有期払いを選択するほう賢明だろう。いずれにしても、保険に加入する際には、複数の保険商品からきちんと保険料の試算と保障の内容の比較を行い、選択するようにしたい。

(ZUU online)

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