生命保険には、契約満期時や解約時に保険料の一部が返ってくる「貯蓄型」と、少ない保険料で手厚い保証が受けられる「掛け捨て型」の2つに大きく分かれている。

特に女性の場合だと、女性特有の疾患や乳がんなど女性ならではの悩みが多く、万一のために保険に加入しておきたいと考えている方も多いのでないだろうか。保険は万一のためにも自分にあったものを選ぶのが大切だ。

今回は保険の選び方や女性向けの生命保険ランキングを紹介する。

女性向け生命保険の5つの選び方

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(画像=Brian A Jackson / Shutterstock.com)

女性向け生命保険の選び方を5つ紹介するのでみていこう。

「貯蓄型」と「掛け捨て型」どちらがおすすめ?

女性向けに限らず、どの生命保険に加入する際に選択しなければならないのが「貯蓄型」と「掛け捨て型」である。

「貯蓄型」というのは、先にも述べたが契約満期時や解約時に、満期保険金や解約返戻金という形でこれまで支払ってきた保険料の一部が返ってくる保険である。
これらの返ってくるお金を活用し、老後などのセカンドライフや家族のために充てることができる。

特徴として、契約期間内で保険を受けなかった場合や途中で保険を解約した場合でも支払った保険料の一部が返ってくる。ここで注意しておきたいのが、これまで支払った総額が返ってくる訳ではなく下回るケースも十分にあることだ。

また、数年間隔で生存ボーナスや健康一時金という資金が支払われるのも「貯蓄型」のメリットの一つだ。「掛け捨て型」と比べると毎月(毎年)の保険料が高いことも頭に入れておいてほしい。「掛け捨て型」というのは、少ない保険料で手厚い保証が受けられる保険である。

考え方として、みんなで少しずつ保険料を支払い、万一の事故が起きた際にみんなで出し合った保険料で賄う仕組みとなっている。だが契約期間を過ぎてしまえば手厚い保障を受けることはできず、「貯蓄型」とは異なるため保険料の一部が返ってくることもない。あくまでも期間内に限るので、注意しておいてほしい。

以上のことから「貯蓄型」は将来を見据えた積立をしていきたい方、「掛け捨て型」は月々の費用を抑えたい方に向いている保険であると言える。

「終身型」と「定期型」どちらがおすすめ?

生命保険とは、リスクに応じて支払う保険料は上昇していく。
そのため「定期型」では、年齢が上がるにつれて保険料も上がっていくが、「終身型」では一生涯の期間を保障した終身保険なので、保険料も一生涯変わらない特徴がある。

「定期型」では、5年、10年と一定期間の間隔で契約をし、年齢に応じた保険料を支払う。
契約満了時に継続か終了かを決定し、年齢を重ねる度に保険料も上がっていくので、若いうちは「終身型」と比べて安価に抑えられる。

特徴として、年齢に応じて変化していくライフステージに合わせた保険を見直せることができる。「終身型」では、一生涯でかかる保険料を一定の金額で設定しているため、若いうちは「定期型」と比べて高くなってしまう。主に家族に資産を残すためや、相続税などの税金を賄うことを目的に加入する理由が考えれられる。

「死亡保障」は必要なの?

「死亡保障」の主な役割は下記の通りだ。

・残された家族の経済的支え
・貯蓄

一家の大黒柱である稼ぎ主に万一があった際、残された家族への経済的支えが最も重要な役割であるが、「死亡保障」には貯蓄としての役割もあるので解説していこう。

まず理解していただきたいのは、「死亡保障=終身型保険」であるということだ。
先にも述べた通り、終身型保険では一生涯の保険料を予め設定して払い続けることを指すが、解約も可能である。

日本ではご存知の通り低金利のため、銀行に預金をするよりも終身保険で積み立てるほうが高い金利で預金できる。つまり、一定の契約期間払い続けた保険料は解約時には増えることが期待できる。こうした資産運用という側面で、今では9割もの世帯が「死亡保障」に加入している。

女性特有の病気に対する手厚い内容か?

女性が生命保険を選ぶうえで欠かせない判断材料となるのが手厚い内容かどうかである。
日本人女性のがんによる死亡率は約4人に1人と言われており、その中でも「乳がん」と「子宮がん」によるものが多く、女性なら決して無視できないだろう。

これまで紹介してきた保険の中でも、手厚い医療保障が受けられる「医療型保険」の内容がしっかりしているかを見極める必要がある。「医療型保険」とは、女性特有の病気はもちろん、通常の病気による手術や入院、怪我などを網羅して保障してくれる万能な保険である。

女性の場合は病気以外にも、妊娠や出産で切迫早産や子宮外妊娠などの合併症により長期入院する可能性も考えられる。「医療型保険」はこうした緊急事態も保障されているので加入しておきたい保険であると言える。

先進医療を受けられるのか?

先進医療とは、大学病院などの医療機関で開発・研究されており、厚生労働大臣によってのみ定められた高度な医療技術である。臨床試験を繰り返し行い治療効果や安全性は確保されているものの、先進医療の定義は難しいとされているため公的保険の対象までには至っていない。
なにも知らずに先進医療を受けてしまうと、数百万の治療費を請求されることもあるので気をつけておきたい。

だが、保険によっては先進医療費を軽減してくれる「先進医療特約」という保障もある。これは医療保険やがん保険に付随している保障で、基本的には技術料の10%〜20%を負担してくれるものだ。自分は先進医療を利用しないと思っていても万一の際、この保障があるのとないのとではかなりの負担を抱えることになりかねないので備えておこう。

保険選びは目的を明確にすること!

今回は女性向け生命保険の選び方をランキング形式と併せて紹介した。一口に生命保険と言っても保険の本質や仕組みを理解し、自分自身のニーズに合った保障を選ぶ必要がある。

また、家族や仕事など周りの環境も考慮し変化するライフスタイルに適応できるかどうか、将来を見据えた保険選びも大切だ。後悔をしないためにもこの記事を参考に検討してみてはいかがだろうか。

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