保険の「出口」の落とし穴? 妻が満期保険金を受け取ったら「配偶者特別控除」を外れたケースも
(画像=ZUU online)

「保険は『出口』も大切なんですよ」

先日、そんな話をする機会がありました。拙書『最新版 保険はこの5つから選びなさい』(河出書房新社)の出版記念イベントでの出来事です。当日はたくさんの読者のみなさんにお集まり頂き、保険についての様々な質問を受けたのですが、それらは保険に加入する際のいわば「入口」に関するものばかりで、「出口」についての質問は意外なほど少なかったのです。

保険に加入するのが「入口」とすると、保険金を受け取るのは「出口」です。前回取り上げた満期保険金の税金も「出口」の話となります。今回の出版記念イベントにお集まり頂いた読者のみなさんに限らず、保険の「入口」に気をとられがちで「出口」の重要性に気づいていない消費者が多いのかもしれません。

保険の「出口」の問題は税金だけではありません。たとえば私が実際に受けた相談事例で「主婦が受け取った満期保険金が原因で配偶者控除から外れた」ケースもありました。保険の「出口」の重要性に気づかなかったばかりに、知らず知らずのうちに損をするのは決して珍しいことではないのです。

今回は知らないと損する、保険の「出口」をテーマにお届けしましょう。