生命保険料控除って何?
保険に加入をしている人なら年末調整の際に生命保険控除の用紙を貼ったことがある人が多いと思います。今回は生命保険料控除を最大限に賢く利用をする方法をお伝えしようと思います。
生命保険料控除の制度概要
厚生労働省のHPにある内容を要約すると生命保険料控除とは所得税、住民税を払っているものが一定の生命保険料、介護医療保険料及び個人年金保険料を支払った場合には、一定の金額の所得、住民税の控除を受けることができ還付されます。この制度では各保険料で最大所得税4万円、住民税2万8千円が控除でき、3つの保険料控除をあわせると所得税が最大で12万円、住民税が7万円まで控除することができます。
また平成23年12月31日以前に契約を交わしたいわゆる旧生命保険料控除では生命保険料と個人年金保険料があり新契約とあわせて控除を受けることができます。なお保険期間が5年未満の貯蓄型の保険などは控除の対象外となりますので各自で加入の際にどの対象になるかを確認しましょう。
積み立てる余裕があるなら保険が一番利回りがいい!?
保険料控除の概要をお伝えしましたが実際、どれくらい保険料控除は得をするのかここでは計算をしてみたいと思います。30歳前半の平均年収と言われる給与所得340万円の人でシュミレーションをしてみましょう。
給与所得控除、基礎控除、社会保険控除を差し引くとこの人のおおよその所得税の対象の額は150万円前後になります。本来ならこの金額に5%の所得税が課され所得税額は75000円になるのですが仮に生命保険料控除を最大の12万円を持っている場合はこの金額を所得から差し引くことができるので所得が138万円になり、所得税額は69000円になり6000円得をしたことになります。
さらに住民税も最大で7万円控除を受けられますので住民税を10%すると7000円住民税が免除されます。つまり生命保険料控除を最大限利用すると16000円得をしたことになります。これを仮に保険を年間24万円払っていたとすると利回りは6.6%にもなります。しかも所得税は累進課税制なので所得が高ければ高いほど所得税の税率が高くなるため、所得が高くなればなるほど保険料控除の力が発揮されます。
仮に年収700万妻子持ちの場合だと上記と同じ計算をしていくと生命保険料控除を最大限に利用すると24000円年末調整で還付されます。さらに配偶者控除を受けている人は生命保険料控除を最大限利用すると控除枠が増えるのでさらに仕事が出来るほか、所得是の節税にもつながりますので有効活用をしましょう。